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静岡県

かんざんじおんせん・ほうせんかく

舘山寺温泉・芳泉閣

湖畔を見下ろす展望露天風呂
舘山寺温泉は浜名湖畔の東側、庄内半島にある温泉地です。温泉の名前の元になっている舘山寺は岬の先にある古刹で、弘仁元年(810年)に弘法大師によって開かれた歴史のあるお寺です。しかし昔から温泉が湧いていたわけではなく、観光温泉街をつくろうと昭和33年(1958年)に掘削して開かれた温泉なのだそうです。あまり歴史のない温泉地ですが、大きな温泉宿が建ち並び土産物屋やレジャーランドなどが揃った、人気の観光スポットにもなっています。「芳泉閣」は内浦沿いに建つ湖畔の宿で、大規模な旅館が立ち並ぶ中、比較的小さな中規模の宿です。建物は以前からあるあるようですが、このときは改装したばかりだったのか屋上に掲げてある看板は無地になっていて、一見したところ何の建物かわかりませんでした。駐車場の脇に手書きの案内があり、1階の入口前には小さな看板があります。通り沿いにありますがわりと穴場的な雰囲気が漂っていました。建物の入口部分は竹垣に覆われていて、それなりに粋な工夫をされていました。しかし館内に入るとやや殺風景なロビーと館内が広がり、ちょっと寂しい感じがありました。廊下の壁や全体的な造りなど、無地の壁が続いていたり、照明が蛍光灯が剥き出しの古い型だったりとかなり殺風景な部分がありますが、館内のところどころに洒落た装飾もあったりして、頑張っているなぁという感じも受けました。浴室は1階ロビーの奥にある大浴場と、5階屋上にある展望露天風呂があります。1階大浴場は内湯のみで、タイル張りのとてもシンプルなものです。脱衣所には棚とカゴが並び洗面台があるだけで、特に変わり映えしたものは何もありません。内湯はボディソープとリンスインシャンプーが備えられた洗い場が並び、シンプルながらも広々としています。正面の窓ガラスはわりと大きいのですが、外はすぐに裏山になっていて、眺めとしてはあまりよくありません。しかし外光が差し込んでくるという点で室内が明るくなっていました。5階の展望浴場は、エレベータホールの外にあります。もとも単なる屋上だったところに湯舟を置いたという感じの簡素的なものでした。木の板で囲まれた浴舎になっていて、右が女湯、左が男湯になっています。しっかりとした脱衣所は無く、ちょっとしたスペースに脱衣カゴが置いてあるだけの簡易的なものがありました。一応洗い場は1ヶ所ありますが、基本的には体を軽く流すだけで石鹸やシャンプーはありません。湯舟は直径2メートルほどの円形の檜の湯舟がひとつあるだけのかなりシンプルなものです。特に飾ることのない露天ですが、そのかわり見晴らしは抜群で開放感がたっぷり味わえます。屋上という立地と、湖畔というロケーションから内浦を一望できます。内浦の対岸には大草山も見え、湾内には遊覧船なども走ります。ロープウェイや遊園地も眺められるので、夜景もきれいかもしれません。全体の総評としては、中途半端な部分が多いけれど工夫次第ではかなり改善されるのでもうひと頑張り欲しいなぁと感じました。
掲載: 2006/06/25
Data
  1. 所在地:静岡県浜松市館山寺町
  2. 源泉名:舘山寺第三温泉源
  3. 入浴 :2006年5月
  4. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
  5. 泉温 :源泉25.5度
  6. 形態 :温泉旅館 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
  8. 露天風呂:あり
  9. 開放度:☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆
  12. 穴場度:☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆