大阪府
はなのさとおんせん・さんすいかん
花の里温泉・山水館
ダイナミックでワイルドな大岩風呂
摂津峡は高槻市北部にある自然豊かな観光名所です。険しい岩肌が続く渓流は四季折々の自然美を楽しませてくれ、春は桜、夏は川遊び、秋は紅葉やハイキングなどアウトドアにとても人気のあるところです。花の里温泉「山水館」はその摂津峡の奥にある温泉旅館です。摂津峡の川原には家族連れやグループなど川遊びの客でとても賑わいますが、そこをちょっと過ぎただけで急に静かな雰囲気になり、ひっそりと佇むようにして建っていました。旅館の創業は昭和51年(1976年)で、当時は料理旅館として始まったそうです。その後、温泉掘削を夢見て工事を着手し、みごと昭和59年(1984年)に地下298メートルから温泉を掘り当てたのだそうです。その湯量は豊富で、その後日帰り入浴施設にも配湯しているのだそうです。自慢の浴場は館内の一番奥にあります。大岩見風呂と名付けられた浴場へと向かいました。脱衣所には簡易的な鍵のかかるロッカーが並んでいます。少々小ぢんまりとしていますが、旅館の浴室とあってなかなか清潔的です。浴室に入るとまず目の前に立ちふさがる巨大な岩に驚かされます。高さが8メートルあるというこの岩は、元々この地にあったものだそうで、それをそのまま利用しその頂上から湯を注いで真下の湯舟へと湯が流れこむようになっていました。浴室は巨石が迫り出しているわりには狭さを感じないぐらいに広く、縦に細長くてとても奥行きのあるものでした。外側は全面が大きなガラス窓になっているので、すぐ真横を流れる芥川の景色が眺められてとても最高の気分です。その窓側に洗い場も並んでいました。湯舟は巨大な岩を取り囲むようにあり、その奥には観音様らしき石像もありました。浴室内にはそのほか、打たせ湯やマッサージバスもちょっとだけどありました。浴室の一番奥には外へ出る扉があり、そこには露天風呂がありました。けっこう広めの露天風呂で、岩造りになっています。パンフの写真を見ると元々ひとつの大きな湯舟だったみたいですが、現在は2つに区切られて男女別になっているようです。この露天風呂も川沿いにあるのでなかなかいい眺めです。とても大阪の近郊とは思えない緑豊かで風光明媚な景色を堪能できて、ロケーションは本当にいいですね。ちなみに源泉は2種類あるようで、どちらもほとんど無色透明ですが、内湯はラドンを含むアルカリ性単純温泉で、露天風呂はツルツル感のある重曹泉になっています。露天風呂は川のせせらぎを間近に聞け、とてもワイルドな気分で入浴できますが、夏のシーズン中は露天であまり身を乗り出しすぎると川遊びをしている観光客から丸見えなので注意が必要ですぞ。
掲載: 2006/07/02
Data
- 所在地:大阪府高槻市大字原
- 源泉名:摂津耶馬溪温泉
- 入浴 :2004年9月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
- 泉温 :源泉28.4度
- PH :9.44
- 蒸発残留物:218.4mg/kg
- ラドン含有量:380マッヘ/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動マヒなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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