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宮城県

なるこおんせん・ぽっぽのあしゆ

鳴子温泉・ぽっぽの足湯

電車の待ち時間を有効に活用しよう
鳴子温泉郷は飯坂温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯のひとつに挙げられ、湯治場としても古くから栄えてきた温泉地です。温泉の始まりは承和4年(837)に鳥谷ヶ森が噴火し、それで熱湯が噴出し始めたのだそうです。そのとき轟音が鳴り響いたことから村人たちが「鳴郷の湯」と名付けたのが温泉名の由来と伝えられているそうです。その温泉街の入口がJR陸羽東線の鳴子温泉駅です。この駅は小さな地方の駅なのですが、駅舎はとても大きくてモダンなスタイルでとても立派なものです。内部にはミニ劇場のようなホールやギャラリーなどもあって、観光情報の発信地にもなっています。また、温泉地らしい演出として、この駅には「ぽっぽの足湯」という誰でも無料で利用できる足湯が構内にあります。構内といっても駅舎の正面、タクシープールの前にあります。駅の右手と左手の入口脇にひとつずつ、計二つの湯舟があり、観光客を楽しませてくれています。湯舟は檜(ひのき)で造られていて、その周りをベンチで囲っている感じの小さなものです。駅舎の壁には温泉街の各旅館の札がズラリと並んでいます。時代劇に出てくるお触れの立て札みたいなのが、整然と並んでいるのは、とても面白い演出です。それぞれの札には旅館名だけではなく泉質や適応症も書かれていました。それにしても同じ温泉街なのにみんな泉質がバラバラなのには驚きます。日本国内には11種類の泉質があるそうなのですが、鳴子温泉郷ではなんとそのうちの9種類があるそうです。一箇所にこんなにも複数の異なる泉質が揃うのはとても珍しいことなのだそうです。まさに温泉の総合デパートといった感じで、ひとつの温泉地ながらとても奥深いものを感じます。こうなったら全部の旅館に泊まってみたいなんて、野望のようなものが湧き出てきますが、さすがにそれは夢ですね。ちなみにこの足湯の泉質は含食塩芒硝泉なのだそうです。少々熱めの湯でしたが、慣れてくるとなかなかいい温度です。駅での電車待ちや、温泉街の散策の途中に立ち寄ったりと、とても重宝できる足湯でした。
掲載: 2006/08/05
Data
  1. 所在地:宮城県玉造郡鳴子町湯元
  2. 源泉名:下地獄
  3. 入浴 :2004年9月
  4. 泉質 :ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉(低張中性高温泉)
  5. 泉温 :源泉98.0度
  6. 形態 :足湯 混浴
  7. 効能 :動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病など
  8. 脱衣所:なし
  9. 開放度:☆☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆
  13. 景色 :☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆