鳥取県
とうごうおんせん・すいめいそう
東郷温泉・水明荘
山陰八景「東郷湖」が魅せる神秘の景色
東郷湖の南岸湖畔に建つ大きなホテルが国民宿舎水明荘です。東郷湖は鳥取県のほぼ中心に位置し、山陰八景のひとつとして知られる景勝地にもなっています。水明荘は町営の国民宿舎とは思えないほど豪華で立派な建物で、中国のお城のような形をしています。平成11年12月に新装オープンした建物で、まだまだ新しさがあちらこちに感じられる綺麗なホテルでした。東郷温泉は元々は湖畔に近い湖底から湧き出る温泉で、鯉が教えてくれたという伝説があるのだそうです。浴場は2階が男性大浴場、3階が家族湯、4階が女性大浴場、5階が男女露天風呂になっています。各フロアに浴場があるのなんて珍しい造りですよね。まずは2階の大浴場に向かいます。スライドドアを開けて中に入るとまずは温泉分析表があります。貴重品用ロッカーが手前にあり脱衣棚の奥には洗面台が並んでいます。浴室は2面が大きなガラス窓になっていて、目の前には広大な東郷湖が広がっていました。窓から覗くとその湖畔正面には湖に突き出た四ツ手網の漁の櫓(やぐら)も建っていて、水郷の情緒が漂っていて眺めはとっても良いです。湯舟は浴室の角にありけっこう大きめのものです。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。湯は無色透明で微妙にツルッとした湯でした。次に5階の露天風呂に行ってみます。浴室入口には男湯、女湯それぞれに暖簾が掛かっていますがドアはまるで一般の客室のような感じです。暖簾が無かったらまったくわかりません。誰かのイタズラではないかと疑ってしまうほど、浴室の入口という感じはありませんでした。しかし中に入るとすぐに脱衣所になりその奥に露天風呂があります。下の大浴場とは違い、とても小ぢんまりとした小さな浴場です。ドアを開けて外に出ると手前側に洗い場が2つあり、奥のベランダ側に湯舟があります。両サイドが壁にはなっていますが、5階という立地柄、眺めはなかなかなものです。先ほど見えた漁の櫓は下の方にポツンと見えます。東郷湖は決して小さな湖ではありませんが、遠くの対岸まで見渡せてとても爽快な眺めです。まるで鳥にでもなって空から眺めたような景色で、とても清々しい気分になりました。ちなみにお湯は掛け流しになっているようで、ツルッとした肌触りを楽しみながら、贅沢に温泉を楽しむことができました。
掲載: 2006/08/16
Data
- 所在地:鳥取県東伯郡湯梨浜町旭
- 源泉名:東郷温泉 混合泉(水明荘泉、2号泉)
- 入浴 :2004年11月
- 泉質 :含弱放射能−ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉
(低張性弱アルカリ性高温泉) - 泉温 :源泉70.5度
- PH :7.8
- 蒸発残留物:1.433g/kg
- ラドン含有量:12.2(百億分の一−キューリー単位)
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
(飲用)痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症など - 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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