鳥取県
ひえづおんせん・うなばらそう
日吉津温泉・うなばら荘
三保湾の静かな環境をのんびり味わう
鳥取県の西部、皆生温泉とは日野川を挟んで反対側に位置する三保湾沿いの温泉が日吉津温泉です。賑やかな皆生温泉とは対照的に温泉街などはなく、辺りは田園と住宅が広がっています。うなばら荘はポツンと建つ大きな一軒宿の施設で、異様に目立っていました。正面は大きなガラス張りになっていてとても近代的な建物です。建物はとても大きいのですが浴場はわりと小規模で、館内奥側の物静かな場所にありました。脱衣所はコインロッカーと木造ロッカーが並び、洗面台が4つ、あとは長椅子があるだけのとてもシンプルなものです。浴場は内湯のみで中に入るとモワッとした空気が充満していました。小ぢんまりとしているのでけっこう蒸しているようです。前面は大きなガラス張りになっていて正面には防風林(防砂林?)の松林が見えます。海側に浴場はあると思うのですが、松林が邪魔をして景色を楽しむことはできません。階上にある客室からは日本海や大山が眺められるようです。洗い場はそのガラス窓側に並んでいます。湯舟は手前角側に弧を描くような形のものがありました。湯は無色透明でしっとりとした肌触りと微妙にヒリヒリするような感覚がありました。海水浴をしているときの感覚に似ています。舐めてみると案の定しょっぱい食塩泉でした。隅の岩を組み上げたような形の湯口からは少しぬる目の湯が注がれています。湯口の湯を舐めてみるとしょっぱく強い苦味がありました。脱衣所の温泉成分表によると源泉は26.2度とあるので湯舟で沸かして利用しているようです。しかし、湯舟からはけっこう大量に湯が溢れているので掛け流しになっているようですね。加熱しながら掛け流しをしているとは、なかなか贅沢な温泉施設ですね。温泉は塩分を含んでいることもあり、すぐに体が温まり浴後もポカポカとしています。湯舟は小規模ながらもジェット噴流もついているので、体をほぐしながら入浴することができます。この施設は宿泊や宴会だけでなく、立ち寄りの入浴利用もできるので、皆生温泉観光のついでに立ち寄るのもいいでしょう。しかし、施設の規模は大きいものの浴場は小ぢんまりとしていて特別な情緒もないので、過度な期待は禁物です。施設内にはレストランもあり、中庭の庭園を眺めながら食事をすることもできます。立ち寄りで利用しましたが、他に客もいなくほとんど独占状態で利用できました。お湯の質も悪くなく従業員や全体の雰囲気も悪くないので、けっこう穴場的な存在かもしれません。
掲載: 2006/08/18
Data
- 所在地:鳥取県西伯郡日吉津村大字今吉
- 源泉名:日吉津村第1号泉
- 入浴 :2004年11月
- 泉質 :ナトリュウム・カルシュウム−塩化物質(塩化土類泉)
- 泉温 :源泉26.2度
- PH :7.2
- 成分総計:10.982g/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索