兵庫県
とうじょうおんせん・とどろきそう
東条温泉・とどろき荘
地域密着型のコミュニティ温泉施設
東条温泉は兵庫県の内陸部、東条町を貫く東条川河畔に湧く老舗の温泉です。温泉の歴史は古く、足利氏が合戦の際に利用していたという伝説もあるとのことで、実に数百年も前から知られていた温泉ということになります。現在は地味で賑やかさはほとんど無い温泉地ですが、宿泊施設の他に福祉施設や会議場など、地域のコミュニケーション施設が集うエリアにあります。建物は町役場のような大きな建物で、鉄筋コンクリートではありながらも少し古びた感じがあるものでした。駐車場は隣の公民館のような建物の奥にあり、その駐車場脇には源泉（汲み取り場？）もありました。源泉は大きなバルブが脇にあり、ひねると無色透明の水が出てきます。ちょっと口に含んでみると、けっこう塩辛いものでした。館内に入るとすぐに受付があります。ここで入浴券を購入しますが、浴場の受付と入口は建物のもっと奥の方にあります。廊下をちょっといくとすぐに浴室入口と入浴受付が見えてきます。入浴受付では入浴券を提出して脱衣所のロッカーの鍵を受け取ります。脱衣所はあまり飾ることのない質素なタイプですが、ロッカーが並び奥には洗面台があります。浴室はわりと広々としていて、手前側に洗い場があり浴室中央にはジャグジー風呂があります。浴室は男女合わせると円形状になっているようで、男湯は半円形をしています。右手側外側には手前からシャワー、サウナ、水風呂、気泡浴、そして温泉浴槽がありました。どの湯舟も湯は無色透明なので見たところどれも同じ湯のように見えますが、温泉を使用しているのは温泉浴槽だけのようです。温泉浴槽は全身浴と寝湯が３基ほどありました。浴感はサラッとした湯で、あまり特徴があるようには思えませんが、舐めてみると塩辛い食塩泉です。それほど大きな施設ではないものの様々な種類の浴槽があるので、スーパー銭湯のような雰囲気がありました。浴後は畳敷きの談話室（広間）があり、ゆっくり寛ぐことができます。また食堂もあるので、お腹を満たすこともできます。地域密着型のコミュニティ温泉施設といった印象を受ける、ローカルな温泉施設でした。
掲載: 2006/08/26
Data
- 所在地:兵庫県加東市岡本
- 入浴 :２００４年１１月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物強塩鉱泉
- 泉温 :源泉22.9度
- 湧出量:毎分600リットル
- ＰＨ :７．４２
- ラドン含有量:2.73マッヘ
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆
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