埼玉県
こえどかわごえおんせん・こえどはつかりおんせん
小江戸川越温泉・小江戸はつかり温泉
贅沢に湯を味わう粋な温泉浴場
小江戸はつかり温泉は、富士見川越有料道路脇にある日帰り温泉施設です。平成18年7月にオープンしたばかりのとても新しい温泉施設です。川越市は江戸文化が今なお町並みに残っていることで有名で、小江戸と謳われている観光都市です。温泉施設のネーミングもそこから付けられたもののようです。温泉施設は有料道路沿いにありますが、料金所の手前にあることから通行料を払わなくてはならないわけではありません。周囲は田んぼの広がる田園地帯で、この施設だけがポツンとやけに目立っていました。駐車場はとても大規模ですが、今やいつも大勢の客で賑わう人気の温泉スポットになっているようです。施設は平屋建てですが、和風を意識した造りの大きなものです。履物をシューズロッカーへと入れて館内は裸足で移動するようになっていました。入口の券売機で入浴券を購入して館内へと進みます。館内には温泉浴場の他にも、岩盤浴施設や、食事処、整体ルーム、アカスリエステ、ヘアカットサロンなどもあります。「贅」をテーマに「湯」「食」「癒」を提供しているのだそうです。しかし「贅」を意識しているわりには、どれもリーズナブルな料金設定なので安心して利用することができます。浴場は露天風呂に小川の流れる「さらさらの湯」と、露天に豪快に流れる滝がある「ざぶーんの湯」があり、定期的に男女が入れ替わるシステムになっていました。今回は「ざぶーんの湯」に入りました。脱衣所は鍵付きのロッカーの並ぶんでいます。広い洗面台など一般的なスーパー銭湯系の設備でした。浴室は内湯と露天風呂があり、内湯に入ると掛かり湯があって左側にはボディソープ、シャンプー、コンディショナーの備え付けられた洗い場が沢山並んでいます。右側には大きな湯舟が2つ並んで、手前側が「源泉あつ湯」、奥側が「源泉ぬる湯」になっています。湯舟の湯はどちらも加熱、消毒された湯ですが、加水や循環は行っていないそうです。湯はくすんだ黄色に濁っており、さらっとしていますが塩味を感じる湯です。分析表によると「微硫化水素臭」とありますが、消毒の臭いでほとんど感じ取ることは出来ませんでした。浴室内には他に小さな水風呂と、遠赤外線サウナ、漢方薬草サウナがありました。漢方薬草サウナはミストサウナになっていて、ヨモギのような臭いのする蒸気で満たされていました。外には広い露天風呂があります。湯舟がいくつもあって凄いなぁと思ったら、中央にあるのは単なる池で周りにあるのだけが湯舟でした。湯舟は足湯、ねころび湯、つぼ湯、滝見風呂、源泉ぬる湯、源泉あつ湯とありますが、温泉を使用しているのは源泉湯の2つのみのようです。つぼ湯は4つほどありましたが、手前の2つは電気風呂にもなっていました。そしてこの露天の目玉は何と言っても滝です。一見すると滝などどこにも見当たりませんが、ふと見上げると巨大な樽が屋根の上にあり、そこにパイプから水がジョロジョロと注がれています。そしてそれが樽いっぱいになると樽がひっくり返って、屋根にぶちまけ豪快な滝となって池に注がれるのです。何も知らずに露天にいると突然、ドヴァーッ、グゥヴォーッと激しく水が零れ落ちるのでびっくりすることでしょう。約5分間隔で行われているようで、滝見風呂はその滝を裏側から眺めることができるのでした。しかし、滝は正面や脇から眺めた方がその豪快さが伝わると思います。なるほど「ざぶーんの湯」とはなかなかいい演出だなぁと思いましたが、これが池ではなくて温泉だったらもっと面白いのになぁと感じました。湧出量から考えるとここではちょっと無理ですが、これを真似した施設が他の温泉地でも出てくるような気がします。近郊では珍しく安価で雰囲気の良い施設なので、当分の間はまだまだ混雑するのではないでしょうか。
掲載: 2006/09/18
Data
- 所在地:埼玉県川越市渋井
- 入浴 :2006年9月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
- 泉温 :源泉37.8度 あつ湯41度 ぬる湯38度
- 湧出量:毎分421リットル
- PH :7.7
- 蒸発残留物:5759mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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