鳥取県
はまむらおんせん・はまむらおんせんかん「けたのゆ」
浜村温泉・浜村温泉館「気多の湯」
元旅館を改装してつくった日帰り温泉施設
貝殻節で有名な浜村温泉に2004年4月にオープンした日帰り温泉施設です。浜村駅からは歩いて7〜8分ほど、温泉街のちょっと奥側にあります。オープンして日が浅いのですが、話によるとリニューアルオープンのようで建物は大きくて旅館のようです。館内の雰囲気なども温泉旅館という感じで、元々は旅館だったのでしょうかね。受付を済ますと奥の階段を進んでいきます。すると小さな畳の休憩間があり、そこから右に進むと「下の湯」があり、さらに階段を上がると「展望風呂」があります。展望風呂は長い階段を上がった先にあります。下から見上げるとずいぶんと先にあるように感じますが、それほどでもありません。しかし、体の不自由な方や高齢者にはちょっとキツく感じることでしょう。階段を上りきり脱衣所に入ると鍵付きのロッカーとカゴとがあります。ロッカーのキーはロッカーに付いているのではなく、あらかじめ受付で借りておくシステムです。浴室は内湯と露天風呂がありました。内湯は大きな湯舟が正面に2つあり、左側にはボディソープと固形石鹸の用意された洗い場がありました。湯舟の奥はガラス窓になっていますが、そこから外を覗くと高台になっているのでけっこうけっこう見晴らしは良さそうです。しかし、このときは夜だったのであまり良く見えませんでしたので、実際のところは不明です。湯舟は片方は泡風呂と書かれていて気泡浴付きになっています。もう一方は「桧づくり風呂」と書かれていますが、桧は縁の部分だけでその他は隣と同じ石タイルの湯舟です。桧の香りはしますが、入浴感は変わらずほとんど気休め程度です。底に桧のスノコなどを敷くだけでもグッと味が出ると思うんですけどね。それから内湯にはサウナと水風呂がありました。露天風呂は岩風呂で丸い形のものです。こちらは白鷲の湯と名付けられていました。脇の説明によると天正年間に弓で傷つけられた白鷺が沢畔に湧き出る湯で傷を癒しているところを村人たちが発見して「白鷺の湯」と名付けられたのだとか。後にこれが「勝部温泉」となって、次第に北へと広がり現在の浜村温泉になったとのだそうです。温泉の発見には動物が寄与したものが多いですね。そしてこの露天風呂もけっこう眺めがいいです。夜間でしたが、ちょっとした夜景っぽいものも見れ、また照明が無いので優雅に星空を楽しむこともできます。高台に位置しているので昼間でも十分に景色を楽しむことができるでしょう。続いて「下の湯」に向かいます。こちらはかなり新しい感じです。脱衣所、浴室とも真新しさがあり、とても清潔的です。浴室は湯舟がひとつだけで展望風呂に比べやや小ぢんまりとしています。露天風呂もありますが、とても小さめで湯舟の部分は屋根付きです。景色を眺めるという感じではありませんが、目の前はミニ庭園になっていました。のんびりと優雅に浸かるのならこちらも良さそうです。名湯を気軽に楽しめるのはとてもいいことですね。
掲載: 2006/10/08
Data
- 所在地:鳥取県鳥取市気高町浜村
- 源泉名:集中管理配湯所
- 入浴 :2004年12月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物泉
(低張性弱アルカリ性高温泉) - 泉温 :源泉52.8度
- 成分総計:1.076g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、虚弱児童など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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