島根県
きまちおんせん・きまちおんせん
来待温泉・きまち温泉
猿の親子の伝説が残る隠れ家的温泉旅館
来待温泉は宍道湖から少し内陸に向かったところにある小さな素朴な温泉です。来待は来待石が有名な石の町として有名で、とても長閑な地域です。「旅館きまち温泉」は、静かな集落の片隅にポツンとある一軒宿です。パンフレットによると、大怪我をした母猿を小猿が岩間から湧き出る温泉で癒してあげたという伝説があるそうで、霊験あたかたな温泉のようです。庭には大きな岩や松の木など庭園が造られていて和風の粋な旅館といった感じがありました。館内には浴場が2つあり、中浴場と大浴場になっています。ちょっと鄙びかけたような古さがある旅館ですが、素朴で漂い落ち着いたムードがありました。浴室は男女の区分が固定ではないようで、その時の客数などに合わせて使い分けているようです。大浴場は庭園風呂となっていて巨石に囲まれた岩風呂になっています。浴室は内湯のみですが大きなガラス窓の外は中庭になっていて外に光も射しこんできます。浴室は全体が岩のタイルで覆われていて洞窟敵な雰囲気もありました。中浴場は大浴場のすぐ隣にあります。こちらはタイル張りの非常にシンプルな浴室です。こちらも大きなガラス窓から中庭を望むことができます。浴室内は少し蒸していて、何となく生臭いような臭いがありました。湯は無色透明でほとんど臭いなどは感じませんが、ツルツルとした柔らかい肌触りのアルカリ性の湯です。源泉は16度ほどなので沸かして利用しています。湯は循環された溜め湯ですが、湯舟の湯量が減ると脇の湯口から湯が注がれます。入浴していて気が付いたことに浴室内の床にはタニシが沢山いました。体長2〜3ミリメートルほどの小さなもので、最初は小石かと思って気にもとめていなかったのですが、ふと見ると動いているのでびっくりします。タニシもこの温泉が好きなのかもしれませんね。そんなこともあってか、浴室内が少し生臭いのは温泉ではなくタニシのせいかもしれません。
掲載: 2006/10/15
Data
- 所在地:島根県松江市宍道町上来待
- 入浴 :2004年12月
- 泉質 :低張性・アルカリ性・冷鉱泉
- 泉温 :源泉16.5度
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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