1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 大谷温泉・かじか荘

島根県

おおたにおんせん・かじかそう

大谷温泉・かじか荘

自然豊かな山峡の静かないで湯
大谷温泉「かじか荘」は益田市街から少し山の中に入った静かな山間にある一軒宿です。周囲は緑豊かな山に囲まれ、静寂に包まれたという雰囲気の宿でした。大谷温泉は明治の初め頃、猿が湧き出る泉に群がっているのを村人が発見したのが起源だそうです。現在でも猿が出現しそうな気配のある山の中ですが、宿は小ぢんまりとはしながらも立派なものでした。この宿は料理にも力を入れている旅館だそうで、イノシシや山菜、新鮮な魚介類など地元の食材を使ったコースが人気があるそうです。浴室は建物の裏側にあります。ロビーからは館内奥へと進み、一旦外に出た先に浴舎があります。脱衣所に入ると木目の鮮やかなウッド調の部屋でした。棚が並んでいますが、その一部には鍵付きのものもありました。洗面台は広くドライヤーなども用意されています。わりとシンプルですが、鄙びや古びもなく小奇麗な感じです。浴室は脱衣所とは対照的でごつごつした岩の壁や床タイルなどストーン調です。わりと小ぢんまりとした浴室で、入って右側にひとつ、そして左側に3つほど洗い場がありました。湯舟はひとつしかありませんが、それなりにゆったりと作られています。浴室は正面に大きなガラス窓、そして側面には鏡餅を縦に半分に切ったような形の窓があり、シンプルだけど和風の粋な感じです。窓の外は石垣になっていてその手前に鯉の泳ぐ小さな池、そして見上げると裏山が迫っていました。ちょうど小雪のちらついている最中に訪れたものだから、雪見風呂になって雰囲気が良かったです。雪見風呂ってとても優雅な気分になれますよね。冷たい雪と温かい湯のコントラストがいいのだと思います。湯は無色透明でサラリとした湯です。これは源泉を濾過して循環した湯ということで、飲用はできないようでした。それからこの宿には別に小さな浴場があります。そちらは源泉を濾さずに利用した色付きの湯です。「小浴場」ということで、かなり小ぢんまりとした浴場ですが、じっくりと温泉を楽しむのにはいいでしょう。湯舟はタイル張りの小さなものがひとつだけで、そこには赤茶色の湯があります。この赤茶色っぽいのは鉄分のようです。色の他にはあまり特色を感じませんが、これはなかなか効果がありそうな感じがして好印象です。周囲には娯楽施設などはないため、じっくりのんびりと湯を楽しむことができる、癒しの宿なのでした。
掲載: 2006/10/22
Data
  1. 所在地:島根県益田市大谷町
  2. 入浴 :2004年12月
  3. 泉質 :鉄・アルミニウム・カルシウム−硫酸塩冷鉱泉
  4. 泉温 :源泉12度
  5. 成分総計:902.3mg/kg
  6. 形態 :温泉旅館 男女別
  7. 効能 :疲労回復、神経痛、不眠症、動脈硬化、高血圧、慢性皮膚病など
  8. 露天風呂:なし
  9. 開放度:☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆
  12. 穴場度:☆☆
  13. 秘湯度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆