山口県
たわらやまおんせん・まちのゆ
俵山温泉・町の湯
宿の宿泊客や近隣の住人が集う町のお風呂屋さん
俵山温泉は山口県を代表とする療養温泉のひとつです。長門市の内陸部にあり、長門湯本温泉よりさらに奥へと入っていった山の中にある温泉街です。1100年の歴史があるという老舗の温泉地で、規模はわりと小さめの集落ですが、旅館がいくつも軒を並べていて、昔ながらの湯治場の雰囲気を漂わせています。この俵山温泉にある旅館のほとんどは今でも内湯を持っておらず、宿泊客は温泉街にある共同浴場を利用します。「町の湯」は温泉街の中ほどにある共同浴場です。平成6年に改装したということで、それほどは月日が経っていないこともあってか、近代的でとても綺麗な建物でした。館内に入るとすぐに自動券売機があり、受付があります。その受付の真後ろに男女別の浴場入口がありました。また別に家族湯もありました。脱衣所に入ると、棚にはカゴが並んでいます。その反対側にコインロッカー(有料)もありました。わりと小ぢんまりとしたものですが、洗面台は2つあって使い勝手は悪くありません。浴室は内湯のみで露天風呂などはありません。浴室に入るとまずはかかり湯がすぐ脇にあり、正面に湯舟があります。タイル張りの室内で、いたってシンプルな銭湯スタイルです。手前側の壁には洗い場が並び、その洗い場にはボディソープ、リンスインシャンプーも用意されていました。湯舟は2つに区切られていて、その一方が一段高くなっています。湯は高い方の湯舟に注がれ低い方の湯舟へと流れていました。高い湯舟の方では掛け流しをしているそうです。低い方の湯舟では加熱や循環もしているようで、熱い湯が出ている所がありました。湯は無色透明ですが微妙に濁っている気もします。肌に触れるとツルツルとする湯で、これがなかなか気持ちがいいです。浴室は内湯しかないこともあってか、かなり蒸していました。温熱効果もあるのか体が内側から温まり、浴後もいつまでもポカポカした感じがありました。ここはかなり人気があるようで、夜間は立ち寄り入浴客と周辺旅館の宿泊客などが大勢押し寄せるので、けっこう混みあいます。それだけ人々に愛される温泉なのだということの証明ですかね。温泉街も素朴ながらもとてもいい雰囲気なので、大好きな温泉地のひとつです。
掲載: 2006/10/28
Data
- 所在地:山口県長門市俵山
- 源泉名:町の湯
- 入浴 :2004年12月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉41.2度
- 湧出量:毎分65.4リットル
- PH :9.47
- 蒸発残留物:0.188g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :リュウマチ、神経痛、肩凝り、腰痛、打撲など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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