佐賀県
きゅうらぎおんせん・さようひめのゆ
厳木温泉・佐用姫の湯
伝説のヒロインをモチーフにした日帰り温泉施設
厳木温泉「佐用姫の湯」は、佐賀県の厳木にある日帰り温泉温泉施設です。厳木町は平成17年1月1日に唐津市と合併しています。名前に付けられている佐用姫とは、宣化天皇二年(537)に朝廷の命を受けて朝鮮へと出兵する大伴狭手彦と恋仲になった姫で、出兵の別れの悲しさで七日七晩泣き続けて最後には石になってしまったという伝説のヒロインです。この地に伝わる伝説で、近くの道の駅には巨大な佐用姫の像が建っています。温泉施設は、混み合う市街地の中にありますが鉄筋のわりと大きな建物です。館内は受付前にロビーがあり、1階に浴場、2階は休憩室になっていました。ロビーの前には特産品などの土産物も沢山売られていて、ちょっと雑多な雰囲気があってローカルな印象を受けました。脱衣所には棚にカゴが並んでいます。コインロッカーも少しですがありました。洗面台にはドライヤーが完備していました。わりと綺麗な感じで、一般的な入浴施設のイメージです。浴室は建物がデカイわりには小ぢんまりとした感じのものです。浴室内はタイル張りでオーソドックスなタイプです。右側奥には水風呂とサウナがあります。正面には湯舟がいくつか並んでいて、右側には定期的に内容が変わるイベント湯がありました。イベント湯は今回は「ゆず湯」になっていました。ゆず湯といっても実際にゆずの実が浮いているわけではなく、黄色い入浴剤による人工的なゆず湯でした。合理的なのかもしれないけど、家庭の入浴剤のようでありがたみにちょっとかける気がします。しかし使用している入浴剤のメーカーや製品名、主要成分などを公開しているのは見事なことです。中央の湯はわりと大きく、ジェットバスやバブルバスがついています。湯は無色透明のもので特に気になる浴感はありません。循環されていて消毒臭が少々キツイのは残念でした。その隣には薬湯がありました。こちらも実際に薬草が入っているのではなくレモン色の湯で、独特の薬品臭さがありました。この湯舟は少々ぬる目に設定されているようでした。洗い場は奥まったところにあり固形石鹸が用意されています。浴室は全体的に変わり映えしたようなところはなく、普通の銭湯のような規模です。2階の休憩室はカーペット敷きの広間で、テーブルがたくさん並んでいます。とても広くまた正面には舞台があり、老人会などの団体が利用することも可能なようです。ちなみに近くのコンビニが弁当の配達をしてくれるサービスもあるようでした。こういうサービスは常連さんにとっては嬉しいサービスかもしれませんね。
掲載: 2006/11/05
Data
- 所在地:佐賀県唐津市厳木町牧瀬
- 源泉名:厳木源泉
- 入浴 :2005年1月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉26.6度
- PH :9.6
- 成分総計:234.1mg
- ラドン含有量:3.58マッへ/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
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