山口県
ゆのくちおんせん・てんじゅく
湯の口温泉・天宿
山間のゆるやかな自然の中で四季の彩りを楽しむ
湯の口温泉「天宿」は、日本三大鍾乳洞のひとつ、秋芳洞からクルマで20〜30分ほどの高台にある和風温泉旅館です。国道490号線から県道に入り、中国道美東サービスエリアのすぐ近くにあります。山間にある一軒宿ですが、大きく立派な建物で、瓦の屋根が重厚で趣きのある和風の宿です。浴室はフロント脇の階段をおりたところにあります。館内には面白いことにあちらこちらにフクロウの人形があって、それが「フォッフォーッ」と声を出して客を迎え入れていました。従業員の接客態度も申し分ないし、ロビーも廊下もとても綺麗で、上品な印象を受けました。浴室は「ひこ星の湯」「おり姫の湯」と名前が付けられていて、男女にわかれています。脱衣所は板張りの広いスペースで、棚と10円使用のコインロッカーがありました。洗面台も広く、ヘアトニックなども揃っています。脱衣所の奥はガラス窓になっていて露天風呂が見渡せました。浴室は石タイル張りで、洗い場も沢山並んでいます。洗い場には石鹸や夏みかんを使用したボディソープ、リンスインシャンプーがありました。けっこういい香りです。内湯は気泡浴付きのもので中規模ほどの大きさです。露天風呂はウッドデッキの床になって、和風テラスのような印象です。手前の小さなマットが敷かれたところに水風呂、樽風呂があり、奥には大きめの岩風呂がありました。樽風呂は直径180センチほどのもので、木の軽い感触がなかなか気持ちいいです。体を沈めると豪快にザバーッと溢れ出すのも樽風呂ならではの楽しみですよね。岩風呂はゴツゴツとした大き目の石が配置されています。湯舟には大きな屋根もついていました。湯は無色透明でサラッとしています。特に臭いや浴感などに特徴はありません。それから水風呂ですが、これは源泉をそのまま利用しているとのことです。わりと冷たい水ですが、体を温めてから入れば冬場でも入れます。源泉槽では白い綿のような湯の華が少々漂っていましたが、その他、特に浴感などはありません。露天の前には玉砂利が敷かれ庭木の配された庭があり、その奥には池も見えました。視界に入るひとつひとつの風景がとても落ち着くもので、とにかく雰囲気の良い宿だと感じました。館内には食事処もあり、立ち寄りの入浴客も利用するようで、けっこう人気がありそうです。一般の日帰り入浴施設とは異なり、雰囲気も良い分、料金も高めですが、のんびりと過ごすことができました。
掲載: 2006/11/19
Data
- 所在地:山口県美祢郡美東町
- 源泉名:常盤泉
- 入浴 :２００５年１月
- 泉質 :単純弱放射能冷鉱泉
- 泉温 :源泉18.2度
- ＰＨ :９．６９
- 蒸発残留物:0.145g/kg
- ラドン含有量:32.3x10-10キュリー/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、高血圧症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 異色度:☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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