広島県
ようろうおんせん
養老温泉
源泉を持ち帰る人が多い本格的な療養泉
養老温泉にはいくつかの旅館がありますが、その中の一軒。ここは旅館ですが養老温泉は、山陽自動車道、尾道インターから3キロほど、国道184号線からちょっと入ったところにある小さな温泉です。あまり目立たないとても地味な感じの温泉地でいくつかの旅館がありますが、その正面にあるのが「養老温泉」です。正面玄関はいかにも温泉旅館という感じですが、日帰り温泉としての顔も持ち、入浴だけの客は右手の脇に専用の入口があります。専用入口の前には飲泉場もあり、入浴者は源泉も持ち帰ることができるそうです。飲泉場の脇には「先ずは1杯、帰りに2杯」と書いてあるので、さっそく1杯いただくことにしました。特に癖もなく、冷たくておいしい水といった感じでした。入口を入ると、昭和を感じさせるわりと年季の入ったようなどこか懐かしい雰囲気がありました。入ってすぐ脇に入浴の受付があります。まさに地域の銭湯という存在のようです。脱衣所に入ると、あちらこちら古びていてけっこう年季を感じるのですが、ロッカーだけは新しいものでした。100円使用ですが、利用後に戻るタイプです。他にはドライヤーや体重計、扇風機もありました。特に飾り気も無く、全体的にシンプルなものです。浴室に入るとこちらもいたってシンプルで、地方の銭湯や共同浴場のような雰囲気です。中央に湯舟があり左右に4つずつ洗い場がありました。洗い場には一応、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられていました。湯舟は段になっていてけっこう深いです。中央付近は股ぐらいまであるので、中段に腰を掛けて、座るようにして入浴します。湯は無色透明で脇にある湯口からモコモコと湯が注がれていますが、循環されているようで湯舟からは溢れ出る様子はありません。また少々塩素の臭いもありました。しかし、ラドン含有量は66.27 マッヘもあるという放射能泉だそうで、効果に期待が持てるとけっこう人気があるようです。常連らしき人々が次から次へと入れ代わり立ち代わりやってくることが、その証のようです。浴室の奥はガラス窓になっていて、外は庭石の並んだ庭園になっていました。植木もしっかりと手入れされているので、落ち着いた雰囲気がありました。浴室内は全体的にタイル張りですが、壁には小さなタイルを使用したタイル画がありました。アルプスかどこかの西洋的な高原風景らしき絵でした。浴後は広間の休憩室も利用できます。常連さんの憩いの場になっているようで、けっこう賑わっていました。
掲載: 2006/11/26
Data
- 所在地:広島県尾道市美郷町三成
- 入浴 :2005年1月
- 泉質 :単純弱放射能冷鉱泉
- 泉温 :源泉17.0度
- ラドン含有量:66.27マッヘ
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、リウマチ、婦人病、疼痛、慢性関節炎、関部強直など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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