新潟県
まぜたのうらおんせん・りょかんまるいち
間瀬田ノ浦温泉・旅館丸一
宿泊だけでなく食事や温泉入浴も気軽にどうぞ
国道402号線、別名「夕日ライン」沿いにある田ノ浦海水浴場の集落に湧く温泉が田ノ浦温泉です。夕日ラインの名の通り、晴れた日の日没時にはとても綺麗なサンセットを楽しめることが有名です。海水浴場は平成18年に県が実施した水質調査で最高クラスの「AA」に認定されることから、夏には多くの海水浴客で賑わうところです。国道沿いにはその両側に広大な駐車場があり、その人気のほどが伺えます。集落は小ぢんまりとしたとても静かなもので、いくつかの旅館が並んでいました。旅館丸一は海岸脇に建つ宿で、食事処も併設しているので、ドライブの途中で立ち寄ったり、海水浴客が訪れるなどドライブインや海の家の役割も持つ宿です。この宿には温泉がありますが、日帰り入浴も気軽に受け付けています。立ち寄りの場合は、宿泊の玄関ではなく食事処の方から入って受付をします。受付を済ますと奥の浴室へ案内されました。浴室は階段を降りたところに男女別にあります。脱衣所は奥に細長いもので、けっこう広めに感じます。脇にカゴが並び、洗面台や長椅子などもあるのですが、特に飾り気もなくかなりシンプルです。洗面台にはブラシやドライヤーも備わっているので、使い勝手は悪くありません。浴室側はガラス窓と扉になっていて内湯と露天風呂が見えます。手前側の扉を入ると内湯で、奥の扉を入ると露天風呂になっていました。内湯はわりと広めで、タイル張りの長方形をした湯舟と、右手側にはボディソープとリンスインシャンプーが用意された洗い場が4基並んでいました。全体的にシンプルでオーソドックスな雰囲気だけど、大きなガラス窓の向こうは海岸と広大な海が広がっていて、眺めは抜群です。浴室は海岸より高い位置にあるので外からは直接覗かれることはありませんが、窓際で仁王立ちしていると丸見えですので注意しましょう。湯舟の湯は無色透明で隅の湯口より注がれていますが、湯舟から溢れ出る気配は無いので加熱循環しているようです。シンプルな湯舟ですが、わりと広めの湯でゆったりと入ることができます。けっこうしっとりとした湯触りだけど、少しツルツル感もある湯で、なかなか気持ちがいいです。バリバリの循環ってこともあってか、塩素の臭いが少々気になるのは残念です。ちょっと口に含んでみると微妙にショッパイという味覚がありました。露天風呂はすぐ扉を挟んで隣にありますが、屋根も窓もあるのでほとんど内湯と同じ感覚です。ただ脇の壁が簡素なので外気が入り込んで、内湯とは違った雰囲気があるのは確かです。こちらは岩風呂になっていますが、湯の質は内湯と同じようです。ガラス窓には「開けるな」と書いてあるので、あけることもできずそれほど露天風呂という感じはありません。けっして悪い雰囲気ではないのですが、露天風呂らしくもっとワイルドであってもいいような気がします。湯は塩分を含んでいることもあって、すぐに温まり気だるくなるよに芯から温まります。浴後もいつまでもポカポカと火照るので気持ちがいいものです。それにしても窓の目の前はすぐに海岸になっていて、開放感もありとても眺めがいいです。砂浜と岩場のコントラストや、海や空のグラデーションが日本海って感じがでていますね。のんびりと海を眺めながら日頃の疲れを癒すのは、温泉の効果も倍増しそうです。ゆっくりと寛ぎましょう。
掲載: 2006/12/23
Data
- 所在地:新潟県新潟市間瀬田ノ浦温泉
- 入浴 :2005年4月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物冷鉱温泉(弱アルカリ性 低張性 冷鉱泉)
- 泉温 :源泉20.0度
- 成分総計:1,014mg/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :きりきず、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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