茨城県
きたうらおんせん・きたうらそう
北浦温泉・北浦荘
地元の方々で賑わう素朴で人気の温泉施設
北浦は霞ヶ浦の東側にある南北に細長い海跡湖です。またブラックバスのフィッシングスポットとしても有名で、多くのアングラー(釣り人)で賑わいます。北浦温泉は北浦に架かる鹿行大橋のたもと北浦町側にある温泉で北浦荘という福祉センターがあります。鹿行大橋は国道354号線が通り名前も「大橋」ですが、クルマが一台ずつ交互に通らなければならないほど道幅の狭い橋ですので、通行の際には注意が必要です。北浦荘の周辺は田んぼばかりの田園風景が広がりとても寂しい場所ですが、鉄筋のわりと大きな町営施設でした。外観は少々古びた印象があり公民館のような施設ですが、温泉を目当てにやってくる人が次から次へとやってくる人気の施設のようです。この施設にはもともと温泉は無かったようですが、1979年に鯉の養魚場を作ろうと敷地内に井戸を掘ったところ、この温泉が湧き出したということです。中に入ると外観とは違いそれなりに綺麗でしたが、やはり町役場というか公民館のような雰囲気です。玄関に受付がありそこで料金を払って利用しますが、65歳以上の方は格安になることから圧倒的に老人が多いようです。浴室はトレーニングルームや休憩室(別料金)の奥にあります。貴重品ロッカーは廊下に用意してありました。脱衣所は棚にカゴが並び、洗面台にはドライヤー完備、体重計や大型扇風機など、素朴ながらも充実しています。浴室は白いタイルの清潔的でオーソドックスなタイプですが、浴室の手前から湯舟の近くまで中央に手すりが続いていました。一見すると邪魔な感じもしますが、温泉の成分によるものか床が滑りやすくなっているので、安心できます。洗い場は壁側に4つほど並んでいました。シャンプーなどはありませんが、石鹸が用意されています。湯舟は正面の5〜6人が入れる大きなものと、手前の角に2人ほどしか入れない小さなものがありました。お湯はどちらも同じようで、特に違いは感じられませんでした。お湯は薄い琥珀色というか、タバコのヤニを薄くしたような色ですが、透明感はあります。ほとんど無臭ですが微妙に鉱物っぽいような気もします。肌に触れると微妙にツルツルと感じる湯で、温度も適温だったことから、ゆったりと気持ちよく浸かることができました。それにしてもここは人気があるようで、平日の日中に訪れたにも関わらず、入れ代り立ち代り客がやってきます。そのほとんどは常連のようで会話にも花が咲いていました。湯は隅にある蛇口から注がれていましたが、その蛇口にはガーゼが被せられています。源泉には不純物も多いのですかね。常連の中には大きなポリタンクを持ち込んで、汲んで帰っている人もいました。しっかりと掛け流されている証拠ですね。
掲載: 2006/12/23
Data
- 所在地:茨城県行方郡北浦町山田
- 入浴 :2005年4月
- 泉質 :ナトリウム炭酸水素塩泉
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :創傷、火傷、皮膚病、水虫、じん麻疹、リウマチ、神経痛など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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