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新潟県

むらすぎおんせん・むらすぎろてんぶろ

村杉温泉・村杉露天風呂

テレビ番組で作られた決死の露天風呂
新潟県五頭温泉郷のひとつ、村杉温泉にある共同露天風呂が杉村露天風呂です。村杉温泉は小さく地味な温泉地ですがその歴史は古く、建武二年(1335)に足利家の家来であった荒木正高が、夢の中で薬師如来に導かれて温泉を発見したという言い伝えがあります。しかしながら露天風呂の歴史は浅く、平成14年(2002)にテレビ番組の企画により作成されたものです。「全国温泉決死の生き残り大作戦」という正月の特別番組の中で、俳優の原田大二郎氏が大学教授の松田忠徳氏の監修のもと、温泉街活性化のために名物となる露天風呂を作ろうと、企画されたものでした。その甲斐があってか、小さく素朴なものであるにもかかわらず、多くの観光客が押し寄せるようになったそうです。温泉街の中心地は共同浴場がありますが、露天風呂はその脇の坂道を登った薬師堂の隣にあります。共同浴場に駐車スペースはあるものの、停められる台数が極端に少ないので、訪れる際には宿泊先の駐車場を利用するか、国道沿いの「うららの森」の駐車場から温泉街を歩いてくるのが無難でしょう。薬師堂に向かって歩くと、雑木林に囲まれた露天風呂にたどり着きます。入口前には自動券売機があり、入浴券を購入して脇の箱に入れて利用します。中に入るとすぐ正面が男湯の脱衣所でまわりこんだ奥に女湯の脱衣所があります。脱衣場は簡素な木造の小屋で、大人が2〜3名でいっぱいの小さなものです。履物を脱いであがり、中のコインロッカーを利用します。脱衣場のすぐ隣には湯舟が広がっていました。湯舟は巨石で囲まれた岩風呂で、周りは林に囲まれたため質素なものですが、これがまたとても野趣的でいい感じです。内湯も洗い場もなくいきなり湯舟だけがあるので、掛け湯はしっかりと行いましょう。湯舟の脇には桶がいくつか用意されていました。もし、体を洗うのが目的であれば下の共同浴場を利用しましょう。湯は無色透明であまり特色のない湯のようですが、ラジウム含有量がとても多く、様々な効能が期待できそうです。湯舟は大人が6〜7名以上入るとちょっと窮屈に感じるものなので、混雑すると大変かもしれません。このときは先客がひとり、後からぽつぽつと来る程度だったので、新緑の清々しい空気に包まれながらのんびりと過ごすことができました。周囲は桜の木やホオノキ、紅葉などに囲まれているので落ち葉や虫なども多いですが、それがかえって自然味溢れていていい感じです。何といっても気軽に利用できるので、行楽ついでに立ち寄ることをオススメします。
掲載: 2007/01/20
Data
  1. 所在地:新潟県阿賀野市
  2. 源泉名:薬師乃湯1号井
  3. 入浴 :2005年5月
  4. 泉質 :単純放射能温泉(中性低張性低温泉)
  5. 泉温 :源泉25.2度
  6. 湧出量:毎分91.8リットル
  7. ラドン含有量:54.7マッヘ
  8. 形態 :露天風呂 男女別
  9. 効能 :痛風、動脈硬化症、高血圧症など
  10. 脱衣所:あり
  11. 開放度:☆☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆☆
  14. 野趣度:☆☆☆☆
  15. 異色度:☆☆
  16. 人気度:☆☆☆☆☆
  17. 景色 :☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆