京都府
おおみやこまちおんせん・たんごおおみや
おおみや小町温泉・丹後おおみや
小高い丘の上にたつ公共の宿
小野小町ゆかりの地、丹後半島の付け根にある大宮町にある温泉が「おおみや小町温泉」です。大宮の町並みを見下ろす小高い丘の上に建つ公共の宿の温泉で、一見するととても地味な施設ですが、平成の天皇皇后両陛下が利用したこともあるという由緒正しい宿のようです。宮津線丹後大宮駅からはわりと近く、徒歩でも20分くらいです。クルマだと国道312号線から脇道に入ります。脇道に入って上り坂をあがると建物が見えてきます。駐車場はわりと広く、その正面に立派な建物が建っています。この宿は宿泊だけでなく日帰りの入浴も受け付けていますが、日帰りで利用する際には正面の玄関からではなく、右手のテニスコート側に専用の入口がありますので、そこから入ります。館内は浴室入口前に入浴の受付があり、男女別に暖簾(のれん)がかかっていました。脱衣所にはコインロッカーと棚にカゴが並んだ、わりとシンプルなタイプです。それほど広くはありませんが、清掃も行き届いていてとても綺麗で清潔的な印象を受けました。浴室は内湯と露天風呂があります。内湯は黒っぽい石がタイル状に敷かれていて、温泉情緒という感じではありませんが、落ち着いたシックな雰囲気があります。左手側にはボディソープやリンスインシャンプーのある洗い場エリアがあります。右手側は打たせ湯が2基、気泡浴、寝湯2基、主浴槽がありました。湯はほんの少し濁りがある程度ですが、肌に触れるとツルツルと感じる柔らかい湯です。源泉温度は低く、加熱して利用されているようですが、湯舟では少々熱めの湯になっていました。しかしながら、お湯の温度が高いというだけでなく、温泉の温熱効果もあってか汗が玉のように噴き出して止まらないのも特徴のひとつです。掛け流しではなく循環もされているようですが、湯舟からはけっこう多めに溢れているので、それほど気になりません。外の露天風呂は東屋風の屋根がついた円形の湯舟でした。ライオンの頭のオブジェの下から湯が注がれていますが、こちらは内湯とは違いまったく溢れる気配もなくまた消毒臭がキツイです。内湯ではあまり感じなくて好印象だったのですが、露天では扉を開けただけで消毒臭が鼻を突くほど漂っているので、びっくりしました。また、露天エリアはとても広いのですが、その一部にポツンと湯舟があり、あとのスペースは大き目の玉砂利が敷かれただけのだだっ広いスペースです。どうせならデッキチェアを置くなど、スペースを有効に利用できる工夫が欲しかったです。湯の肌触りはいいものの、施設全体としては可もなく不可もなくといった感じでしょうか。気軽に利用できるので、ドライブの途中に汗を流すにはいいでしょう。
掲載: 2007/01/27
Data
- 所在地:京都府京丹後市大宮町三坂
- 入浴 :2005年6月
- 泉質 :含弱放射能−ナトリウム−炭酸水素塩泉
(低張性弱アルカリ性低温泉) - 泉温 :源泉33.0度
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
温泉レポートを検索