長野県
しんしゅうたかもりおんせん・おんたいのやかた
信州たかもり温泉・御大の館
南アルプスの雄大な眺望
信州たかもり温泉「御大の館」は、下伊那郡高森町にある日帰り温泉施設です。隣接して宿泊施設の「湯ヶ洞」があり、観光の拠点としても利用価値の高いところです。施設名になっている「御大」とは、高森町出身の元明治大学野球部監督の故島岡吉郎氏のことです。彼は明治大学監督を37年間務め、「野球の神様に愛されろ」の名言で知られる名物監督です。その功績を称え平成８年にオープンしたこの施設に命名されたとのことです。周辺は緑豊かな場所ですが、施設はとても大きく、駐車場も広く、建物も大きく近代的なデザインのものです。ロビーに入るとその奥の２階に御大ゆかりの品が沢山展示されたギャラリーがあります。門下生や野球ファンは興味をそそられることでしょう。そのさらに奥へと進むと浴室がありました。浴室手前には20畳ほどの休憩室があり、テーブルが並んでいます。また３台のマッサージチェアも用意されていた。脱衣所にはコイン返却式のロッカーが並び、洗面台も広くゆったりとしています。浴室は内湯と露天風呂がありました。内湯に入ると右手壁側に洗い場がズラリと12ヶ所並んでいました。一番手前側はシャワーブースになっています。ボディソープ、リンスインシャンプー、石鹸が用意されていました。浴室は大きなガラス窓に囲まれ、採光豊かで内湯ながらもゆったり感があります。その大きな窓からは、北岳や塩見岳など、南アルプスの眺望が眺められるそうですが、残念ながらこのときは悪天候のために景色は楽しむことができませんでした。湯舟はガラス窓側に大きなものがありました。タイル張りの浴槽ですが、幅の広い湯口からが高い位置にあり、滝のように湯が注がれていたり、中央付近にも湯の注ぎ口があったりして、お湯が「動いている」という印象がある湯舟でした。内湯には他にサウナや水風呂、ラドン浴室、打たせ湯がありました。ラドン浴室は小さな部屋になっていて、湯けむりが充満しているミストサウナのようなものです。そこには寝湯などもあるのでラドンを吸収しながらゆっくりすることができます。露天風呂は巨石が配された岩風呂になっていました。わりとこちらも広めでゆったりとしています。中央の石を組み上げた湯口のてっぺんからモコモコと湯が注がれ、また２基の打たせ湯もありました。露天は屋根があり雨天でも安心して入ることができます。屋根といっても近代的なデザインの屋根で、非常に高い位置にあるので、露天の開放感を圧迫することはありません。露天風呂の奥は日本庭園になっていました。四季折々の景色を楽しみながら、ゆっくりと寛ぐことができます。湯は無色透明、無味無臭であまり特色はありませんが、微妙にツルッとするようなしないようなわりとサッパリとした湯です。館内には食事処もあるので、浴後もゆっくりすることができます。サイクリングやキノコ狩り、蕎麦打ちやアユ釣りなど、四季を通じて遊ぶことができる場所なので、ドライブがてら立ち寄るのもいいでしょう。
掲載: 2007/01/28
Data
- 所在地:長野県下伊那郡高森町牛牧
- 源泉名:源 湯ヶ洞温泉
- 入浴 :２００５年７月
- 泉質 :単純弱放射能温泉（アルカリ性低張性低温泉）
- 泉温 :源泉29.0度
- 湧出量:毎分30リットル
- ＰＨ :９．１２
- 蒸発残留物:415mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、慢性消化器病、疲労回復、高血圧症、慢性皮膚病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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