長野県
てんりゅうおんせん・おきよめのゆ
天龍温泉・おきよめの湯
斬新なデザインのコミュニティ型温泉施設
天龍温泉「おきよめの湯」は、長野県の最南端、天龍村にある日帰り温泉施設です。平成6年(1994)11月にオープンしたという比較的新しい温泉施設です。天竜川の支流、早木戸川と並行して走る国道418号線は、国道とは言えクネクネとした山の中を走る道路で、天竜川から売木村方面に向かうとやがてモダンな造りの建物が見えてきます。とても辺鄙な場所の割には大きく立派な施設で、何気に人気があるのだなぁとびっくりしました。ちなみに「おきよめ」とは、この近くの地域で毎年正月三日に行われる重要無形民俗文化財の「向方お潔め祭り」からネーミングされたそうです。施設は温泉浴場の他にもレストランや売店もありました。館内に入るとまずは券売機で入浴券を購入してフロントに渡します。すぐ左手がロビーになっていて浴室入口がありました。脱衣所はコインロッカーが並んでいますが、コインは不要で利用することができます。洗面台も広めで清潔的です。脱衣所に入って着替えていると、やたらとロビーの音が聞こえるのでどうなっているのかと周りを見渡したら、高い天井は吹き抜けになっていて大きな梁や天窓が見えました。どうやら浴室以外の建物全体に大きな屋根がついているようです。浴室に入るとすぐ手前に小さな三角形の掛け湯らしきものがありますが、それは足元にあり、小さく何の表示も無いので気づかない人もいるでしょう。右手内側の壁にはボディソープ、リンスインシャンプーの備え付けられた洗い場が並び、左手外側には大きな3つの湯舟がありました。浴室内の所々に照明用の柱が建っているのですが、細長い逆円錐の上に球状の照明が乗っかっていて、なかなか洒落たモダンなデザインです。湯舟は手前から四角形、円形、扇形と形が異なるものが並んでいます。それぞれ気泡浴、圧注浴、一般浴と分けられているようでした。照明の形といい、湯舟の形といい、山の中とは思えぬ洋風な造りで、とても凝っている感じがありました。また外側は全面大きなガラス窓になっていたので、室内はとても明るく気持ちがいいです。その外には露天風呂がありました。一部に屋根のついた岩風呂で、庭木と玉砂利に囲まれてこちらもなかなかいい雰囲気です。湯口はコンクリートに石を埋め込んだ大きなものですが、よく見ると何かの顔をデザインしているようです。鬼の顔のようにも見えるし、猫の顔のようにも見えましたが、本来は何の顔を表現しているのかは不明です。湯は内湯も露天も40度ほどと若干ぬる目で、無色透明の綺麗な湯ですがツルツル感のある柔らかい湯でした。とにかくのんびりとした雰囲気で、ゆっくりと寛ぐことができて、存分にリラックスすることができました。
掲載: 2007/02/03
Data
- 所在地:長野県下伊那郡天龍村神原
- 入浴 :2005年7月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
- 泉温 :源泉29.2度
- 湧出量:毎分202リットル
- PH :9.7
- 蒸発残留物:275mg/kg
- ラドン含有量:2.27マッヘ
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 鄙び度:
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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