1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 奥浜名湖温泉・かんぽの宿浜名湖三ヶ日

静岡県

おくはまなこおんせん・かんぽのやどはまなこみっかび

奥浜名湖温泉・かんぽの宿浜名湖三ヶ日

塩辛さが個性的な浜名湖畔の温泉
三ケ日は愛知県との県境に近い、浜名湖の北側にある長閑な地域です。糖度が高いことで有名な「三ケ日みかん」は、この温暖な気候を生かして作られ、一帯はみかんの産地としても有名です。「かんぽの宿浜名湖三ヶ日」は半島の根っこ付近にある、公共の宿です。とても大きな施設で、宿泊はもちろんのこと、レストランや宴会場、研修室、売店やカラオケボックス、ゲームセンターなどが揃っています。館内に入るとロビーは広々としていて、リゾートホテルのようなとても洒落た雰囲気があり、とても公共の宿といった雰囲気ではありません。温泉は地下1500メートルから組み上げた天然温泉で、高い濃度の食塩泉が自慢のようです。脱衣所のロッカーはすべて鍵の掛かるタイプになっています。洗面台も化粧水やヘアートリートメント、美容液なども揃っていて、とても充実していました。明るく清潔感もあり、とても好印象です。浴室は内湯と露天風呂がありました。内湯は内壁側に洗い場が10基並びボディソープ、シャンプー、リンスが用意されていました。湯舟は外側のガラス窓際に大小2つに区切られたものがあります。小さい方は無色透明の湯で備長炭の詰められた袋が沈められていました。大きい方は赤茶色に色づいた湯です。サルノコシカケのような形の湯口から湯が注がれています。湯はれほど熱くなく適温で、しっとりとしていながらも、さっぱりとした感じがあります。傷口などが少ししみたので湯をちょっと舐めてみると、けっこう塩辛い湯です。海水のようにショッパイのですが、少し後味が渋く、あまりおいしくない湯です。湯舟の湯は、少しぬる目のようでちっとも熱くは感じないのですが、塩分のせいか汗が止まりません。食塩泉の恐るべし温熱パワーですね。ガラス窓の外側には露天風呂が広がります。露天への出入り口は手前の脇にあるので、浴室の外側をぐるっとまわって行きます。露天エリアは広々としていますが、その半分は庭園のようになっています。湯舟には番傘のような屋根もありますが、低く小さいものなので、実際に雨風に晒されると、あまり役に立たないかもしれません。露天風呂も赤茶色の塩辛い湯でした。露天は庭木などはあるものの周りを高い塀が取り囲んでいるので、景色は残念ながら望めません。客室は全室レイクビューになっているだけに、ちょっともったいないなと感じました。温泉情緒には欠けるものの、設備も充実し、温泉も循環ながらも個性的であるため、なかなか悪くない施設でした。
掲載: 2007/02/03
Data
  1. 所在地:静岡県浜松市三ヶ日町都筑
  2. 源泉名:奥浜名湖温泉 三ケ日7号
  3. 入浴 :2005年7月
  4. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性中性温泉)
  5. 泉温 :源泉35.3度
  6. 湧出量:毎分200リットル
  7. 掘削深度:1500メートル
  8. PH :7.1
  9. 形態 :公共の宿 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、健康増進など
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆