長野県
しおつぼおんせん・しおつぼおんせんほてる
塩壺温泉・塩壺温泉ホテル
リゾートで味わう滑らかな湯
塩壺温泉ホテルは、リゾート避暑地で有名な軽井沢にある温泉地です。周辺の温泉でも特に古い温泉で、源頼朝が長野の善光寺にお参りに行った帰りに1羽の鶴が傷を癒している温泉を見つけたという伝説が残っていることから、八百年以上もの歴史があることになります。ホテルは、昭和9年(1934)の創業だそうで、「人と自然にやさしいホテル」をモットーに営業しているそうです。場所は、しなの鉄道の中軽井沢駅から浅間山荘方面へ3キロほど進んだところにあります。塩壺温泉ホテルは国道146号線沿いにありますが、林に囲まれた落ち着きのあるところです。ホテルはそんなに大きくはないものの、さすが軽井沢と思わせるような高級感も漂わせていました。けっして古いわけでもないのですが、どことなく「古きよき時代」を思わせるような品格のあるもので、玄関脇にある円筒の郵便ポストもなかなかいい雰囲気を出していました。浴室はロビーより1階下に降りたフロアの奥にあります。脱衣所に入ると広くて清潔的な洗面台と、棚にはカゴが並んでいます。コインロッカーなどはないので、貴重品は部屋に置いておくか、外来の場合はフロントで預けておくのがいいでしょう。フロントで預ける場合は、巾着袋に貴重品を入れると番号札が渡されます。浴室は内湯と露天風呂があります。それほど広いというほどではありませんが、内湯はボディソープとリンスインシャンプーが備わった洗い場が内壁側並んでいて、窓側には大きめの湯舟があります。湯舟は比較的浅めですが湯舟の中には寝湯用のベッドも二基ありました。湯はほとんど無色透明ですが、極々微妙に透明度が低い気がします。湯舟の湯はけっこうぬるく感じるもので、長湯するには最適の温度でした。湯舟の湯は循環されていて、加水はありませんが、塩素臭もちょっと気になります。しかしながら肌に触れるとややツルツル感のある柔らかいイメージの湯です。露天風呂もそんなに広くはありませんが、自然美を活かした雰囲気です。手前側に湯舟があり、その目の前には池があります。一見したところ、池の方も湯舟かと思ってしまうような感じですが、足を入れてみるととても冷たいです。柱のところには「お客様へ 露天風呂の外側は冷水の湧き水です。湧水池にはお入りになりませんよう、お願い致します。館主」と書いてありました。酔っ払ってたらついつい入ってしまいそうな、とても雰囲気のいい池なので注意しましょう。湯舟は細長い形をしていて、浸かっていると目の前の池がとてもいい感じです。浴室は1階よりも少し掘り下がったところに位置するようで、露天風呂も外光が射し込んだり、植物もあって雰囲気は悪くありませんが、見晴らしはまったくありませんでした。浴場に限らず館内はいたるところバリアフリーになっているので、とても利用勝手の良い施設でした。
掲載: 2007/02/04
Data
- 所在地:長野県軽井沢町中軽井沢塩壷
- 源泉名:塩壺、星野共同井戸
- 入浴 :2005年7月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩、塩化物温泉
- 泉温 :源泉48.5度
- PH :7.4
- 蒸発残留物:1630mg/kg
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、くじき、健康増進など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 野趣度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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