福島県
ひのえまたおんせん・こまのゆ
檜枝岐温泉・駒の湯
木のぬくもりが温かい心もあたたまる共同浴場
「駒の湯」は、福島県の西南部、檜枝岐温泉にある公衆浴場です。檜枝岐温泉は尾瀬に近いので、ハイキングや観光の拠点としてとても人気のある温泉地です。秘境に湧く温泉として人気があり、現在では旅館や公衆浴場をはじめ、各家庭にまで温泉が給湯されているという一大温泉地ですが、昭和48年(1973)に掘り当てられたという、まだまだ新しい温泉なのです。駒の湯は役場のすぐ近くにあるのですが、ちょっとわかりづらいところにあります。温泉街を貫く国道352号線から一歩中に入った伊南川沿いにあり、何度か国道を行ったり来たりしてしまいました。役場が見えてきたら、JAの脇を入っていくと駐車場の奥に浴舎が見えてきます。切妻屋根の木目鮮やかな木造建築で、わりと大きめの施設です。まだとても新しいようで、館内も外観も綺麗で初々しさがありました。履物を脱いで館内に入るとロビーになっていて、その奥に自動券売機と受付がありました。浴室は左側の手前が男湯、奥が女湯になっています。脱衣所には、木枠だけの棚にカゴがはめ込まれた脱衣棚があり、とてもシンプルですっきりしています。浴室は内湯と露天風呂がありました。内湯は内壁側に洗い場が7つ並んでいます。固形石鹸やリンスインシャンプーはありませんが、ボディソープが用意されていました。外壁側は大きなガラス窓になっていて浴室全体がとても明るいです。浴室は石畳風の石タイルに湯舟は黒の御影石、壁と天井は木目を活かした板張りで、石の清涼感と木のぬくもりがうまく調和していました。湯舟はわりと広めで、隅の湯口から湯が注がれて溢れていました。湯は無色透明で一見するとあまり特色はありませんが、とてもサラッとしていてあっさりした感じのものです。露天風呂は岩風呂になっています。内湯から外へと出ると、そこはベランダ状になっていて、柵のすぐ下には川が流れていました。山の緑の匂いと川の水のせせらぎが、心を落ち着かせてくれているようで、とてもリラックスした気分になりました。よく見ると湯舟は女湯と繋がっているようで、男女を仕切る壁の下側は格子棒になっていました。とは言ってもしっかりと壁はあるので、相手側が見えたりするわけではありませんのでご安心を。
掲載: 2007/02/11
Data
- 所在地:福島県南会津郡檜枝岐村
- 源泉名:檜枝岐温泉 4号泉
- 入浴 :2005年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉64.7度
- 湧出量:毎分280リットル
- PH :8.6
- 蒸発残留物:0.5061g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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