岐阜県
えなきょうゆもとおんせん・えなきょうこくさいほてる
恵那峡湯元温泉・恵那峡国際ホテル
奇岩・怪石めぐりを楽しめる恵那峡に建つ優雅なホテル
恵那峡は木曽川を堰き止めている大井ダムによる人造湖です。ダム湖と渓谷の調和した融合により、その景観の素晴らしさに恵那峡と名付けられ、観光名所として知られています。湖岸には屏風岩、軍艦岩、獅子岩、鏡岩など奇岩が乱立し、遊覧船による観光が目玉となっています。その観光遊覧船乗り場の前、ダム湖の入り江の奥に建つホテルが、恵那峡国際ホテルです。宴会場やチャペル、ブライダルホールなども備え、恵那峡を見渡すパノラマレストランや、天然温泉の大浴場なども備えた大型ホテルです。温泉は、平成2年4月にホテル脇の地下1000メートルの黒雲母花崗岩帯から掘削して湧き出した天然温泉を利用しています。浴場は、宿泊者のみならず、レストラン利用者や日帰りでの入浴も受け付けています。浴場は館内の奥(湖側)のエレベータで地下1階におりた先にありました。クリスタルの湯と名付けられていて、大型ホテルらしいゴージャスな感じの入口でした。脱衣所に入るとそこには全面にゴザが敷いてあり、とても広々とした空間になっていました。ステンレスタイプの棚にカゴが並んでいて、洗面台も広々として沢山並んでいました。洗面台にはヘアートニックやシェービングローションも整っていて、設備も充実している感じです。浴場は内湯と露天風呂とがありました。内湯は大浴場の名にふさわしく、けっこう広いのですが、露天風呂はちょっと小ぢんまりとしていて狭いものでした。内湯は、窓側に大きな湯舟があり、壁側には洗い場が並びます。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。浴室内はわりとシンプルで、床は全体が赤い御影石になっていて、壁は白いタイルです。湯舟は角の無い、丸みを帯びた変形です。湯はほとんど無色透明で、見たところあまり特徴的ではありません。体を沈めると、肌に染み込むようなしっとり感があり、また傷があるとちょっとしみる刺激的な湯です。少し舐めてみると、瞬間に塩辛さを感じ、そしてすぐに強烈な苦味が舌の上で踊ります。見た目によらず、とても個性的な湯です。洗い場の隅には源泉(飲泉用)の蛇口がありました。湯舟と同じように塩辛く、また苦味は後味が悪く、いつまでも苦味が取れない感じでした。飲用可と書いてありますが、こう不味くてはなかなか飲めたものではないですね。露天は内湯のすぐ外側のベランダみたいなところにあります。白い御影石で囲まれた湯舟で、それほど広くはありませんが、混雑していなければゆったりできる広さです。いちおう湖側にあるのですが、真下は遊歩道になっているのであまり乗り出さないようにしましょう。また、場所も入り江の奥なので湖面を眺めるのには不向きです。遠目に見る湖岸の景色などはそれなりに楽しめるようでした。観光には便利な場所にあるので、旅行の拠点やドライブの途中にと、多様な楽しみ方が味わえる温泉でした。
掲載: 2007/03/03
Data
- 所在地:岐阜県恵那市大井町
- 入浴 :2005年9月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性高張性低温泉)
- 泉温 :源泉33.3度
- 湧出量:毎分200リットル(掘削による動力揚湯)
- 掘削深度:1,000メートル
- 成分総計:17,190mg/kg
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 効能 :(浴用)きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
(飲用)慢性消化器病、慢性便秘など - 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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