福島県
あしのまきおんせん・あしぽっぽ
芦ノ牧温泉・足ポッポ
華やかな温泉街の公園で、気軽に足湯を楽しもう
芦ノ牧温泉は国道118号線沿い、阿賀川の蛇行した渓谷沿いにある山間の温泉地です。温泉の歴史は古く、およそ1200年前に行基上人により開湯されたという言い伝えが残っています。山奥の僻地(へきち)でもあったため、長い間、温泉は地元の人達だけで利用されていましたが、道路が開通したり鉄道が開通するようになり、現在のような大きな温泉地へと発展していったようです。今では大小の旅館やホテルが建ち並び、とても賑やかな温泉地となっています。「足ポッポ」は、その温泉街の中にある足湯施設で、誰でも無料で自由に利用することができます。大川荘と芦ノ牧プリンスホテルの間にある公園の中に設置されており、大川荘からは斜面を登ったところに作られています。公園内には大きな桜の木もあり、春には花見をしながら足湯も楽しめそうな場所です。足湯は大きな四角形の傘のついたもので、その傘の根元がベンチになっています。そしてその周りに足湯用の湯舟が囲っていました。湯舟は木の湯舟とタイルの湯舟の二種類があり、タイルの湯舟の方は少し浅くなっていました。けっこう大きいので軽く10名以上は利用できそうです。湯はそれぞれの湯舟の端からチョロチョロと注がれ、湯口付近は少し熱めですが、少し離れるとぬるくなるので、好みの場所を見つけるといいでしょう。傘には各旅館やホテルの名前の入った提灯(ちょうちん)が垂れ下がっていて、けっこう派手さがありました。観光客にはそれなりのアピール効果はありそうです。湯は無色透明でとてもサッパリとしています。温泉は贅沢にも掛け流されているそうで、一丁前に温泉分析表も掲げてありました。誰でも自由に利用ができることもあってか、周りを見ると残念なことに大量のゴミが散らかされていました。酔っ払いが宴会でも開いていたような残骸です。番人がいないからといって何をしてもいいわけではありません。きちんとマナーを守って気持ちよく利用したいものですね。
掲載: 2007/03/24
Data
- 所在地:福島県会津若松市大戸町大字芦ノ牧
- 源泉名:芦ノ牧温泉綜合泉
- 入浴 :2005年10月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉
(弱アルカリ性低張性高温泉) - 泉温 :源泉57.5度
- 湧出量:毎分1200リットル
- PH :7.5
- 蒸発残留物:1256mg/kg
- 形態 :足湯 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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