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福島県

おくつちゆおんせんきょう・こたきおんせん

奥土湯温泉郷・小滝温泉

大自然を味わう山峡の静かな宿
土湯温泉街を抜け、さらに奥まったところに奥土湯温泉郷があります。土湯温泉の賑やかさとは裏腹に、山の中の自然味いっぱいの場所に小滝温泉があります。それほど大規模な旅館ではありませんが、とても品格のある和風旅館です。旅館は荒川沿いにあり、宿の前には足湯もありました。この足湯もとてもいい味を出していて、川のせせらぎを聞きながらのんびりと浸かることができます。旅館は木造二階建ての本館があり、その脇に新館である6階建ての弐番館があります。弐番館は塔のように建っていて、それぞれの客室には露天風呂もついているのだそうです。一般の浴室は1階奥にある野天岩風呂があり、弐番館屋上には展望露天風呂があります。展望風呂はタイル張りの「山の湯」と樽風呂の「杜の湯」がありますが、どちらも貸切専用です。6階建ての屋上にあるのでとにかく眺めは抜群とのことです。館内は本館も新館も、どちらも小ぎれいで、館内のいたるところにアンティークな飾り物があります。おちついた大人の雰囲気といった感じでしょうか。通り沿いにはありますが、周囲は川と森なので、とても静かにくつろぐことができそうです。1階の野天岩風呂は滝に面した「瀧の湯」とその手前の「澤の湯」があります。今回の入浴は澤の湯でした。脱衣所は洗面台と脱衣棚だけあるだけの素朴で小ぢんまりとしたものです。少々鄙びている部分もありますが、清掃も行き届きそれを感じさせないような工夫もありました。ここは内湯と露天風呂があり、内湯はガラス窓越しに露天風呂が見える配置です。竹筒の湯口からはチョロチョロと無色透明の湯が注がれ湯舟からは床の岩の間を縫うようにして流れていました。とてもサラサラとした湯で、小ぢんまりとした浴室ながらも気持ちよく入れました。露天は岩風呂になっています。こちらの湯は内湯よりも少々熱く感じました。男女を仕切る壁は板張りになっていてその上部に大きな看板で「澤の湯」と書いてあります。おそらく反対側は「瀧の湯」と書かれているのでしょう。けっこう雰囲気のいい露天風呂です。露天の目の前は山になっていて、そのすぐ脇に小川が流れています。この小川のすぐ上流には小さな滝があるのですが、澤の湯側からも少し体を乗り出せば滝も眺めることができます。湯舟に浸かってしまうと木々しか見えません。しかしながら、のんびりと湯に浸かることができ、とても気持ちよく利用することができました。今回は立ち寄りで利用させていただきましたが、次回は宿泊で利用したいと思わせる魅力たっぷりの宿でした。
掲載: 2007/04/01
Data
  1. 所在地:福島県福島市土湯温泉町字下隠台
  2. 源泉名:土湯温泉 混合泉
  3. 入浴 :2005年10月
  4. 泉質 :単純温泉
  5. 泉温 :源泉60.8度
  6. PH :7.3
  7. 蒸発残留物:404.6mg/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆
  14. 秘湯度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆