山形県
まほろばおんせん・むくどりのゆめかん「ぬくもりのゆ」
まほろば温泉・むくどりの夢館「温もりの湯」
浜田広介記念館に隣接する素朴な温泉施設
高畠町の郊外、田んぼが広がる田園風景の中に浜田広介記念館があります。浜田広介は、『泣いた赤おに』、『むく鳥のゆめ』などの代表作でも知られる高畠町出身の童話作家です。この記念館では、広介の作品を本だけではなく、映像や音声で紹介したり、彼の遺品が展示されていたりする資料館となっています。そしてそこに隣接しているのが「むくどりの夢館・温もりの湯」です。駐車場も広く、とても大きな施設のようにも感じますが、記念館と併設されていることもあってとても小ぢんまりとした銭湯のような日帰り温泉施設です。記念館の案内は沢山ありますが、温泉の案内や看板は少なく、また大きいものもないので、ここに温泉施設があるということに気づかないかもしれません。玄関は駐車場の裏をまわり込んだ反対側にありました。入口には券売機があり、受付をして履物を下足箱に入れて中に入ります。小さな建物ですが、有料ですが休憩室もあるようです。浴場入口前は天井が吹き抜けになっていて、見上げると赤鬼の大きな人形が立って見下ろしていました。とても面白い顔をしています。脱衣所に入るとそこからも赤鬼が見えました。浜田広介の作品に出てくる赤鬼のようですね。脱衣所内はコインロッカーとカゴの並んだ棚があります。洗面台や体重計もありますが、いたってシンプルなものです。浴室は内湯のみです。洗い場が四つほどの小さな浴室ですが、浴室内の3分の1は湯舟になっているので小さいながらもゆったりとしています。外側はガラス窓になっていますが、高い壁があるので景色などはまったく見えません。洗い場はボディソープ、リンスインシャンプーが備え付けられています。出入り口の前には二段になった入浴セット置き場がありました。浴室は全体的に10センチ四方の四角いグレーのタイルで統一されたオーソドックスなタイプですが、湯舟の縁の部分は木の板になっていました。湯は無色透明でコーナーの湯口から湯が注がれ、手前側の切れ込みからオーバーフローしています。湯舟の底にも吸い込み口があったので、半循環掛け流しのようです。ちょっと口に含んでみましたが、ほとんど臭いや味もなく癖はありませんが、肌に触れると微妙にツルッとするアルカリ性の湯です。客のほとんどは近所の常連さんのようで定期券を持って入浴されていました。観光ついでに入浴してもいいとは思いますが、温泉情緒のようなものはなく、地域密着型の共同湯のような雰囲気が強いように思いました。
掲載: 2007/04/07
Data
- 所在地:山形県東置賜郡高畠町大字一本柳
- 入浴 :2005年11月
- 源泉名:一本柳源泉
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉44.4度
- PH :8.8
- 蒸発残留物:316.5mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじきなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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