山形県
おのがわおんせん・かたはのあし
小野川温泉・片葉の葦
温泉街を巡る楽しみのひとつ
小野川温泉は米沢市の郊外、大樽川沿いにある温泉街です。小野川温泉の歴史は古く、小野小町が父を訪ねて京都から東北に向かった途中で病に倒れ、この温泉に浸かって静養したという伝説が残っているそうです。小野小町といったら平安初期の女流歌人ですから、実に1100年以上の歴史があることになりますね。現在の温泉街は、派手さはそれほどありませんが、いくつかの温泉旅館が建ち並んで、活気ある温泉地になっています。「片葉の葦」は、小野川温泉にある足湯のひとつで、土産物屋丸田屋の前のインフォメーションコーナーにあります。インフォメーションコーナーでは、小野川温泉の紹介や休憩用のイスとテーブルが用意されています。ここは、観光客と地元の方々との憩いの場としての役割もあるようです。もちろん無料で誰でも利用できるのですが、足湯は夜の10時までしか利用することはできません。足湯は、インフォメーションコーナーの入口にあります。大きな丸太をくり貫いた湯舟で、5〜6名が同時に利用できる大きさです。湯舟は建物側に腰掛用のベンチがあり、道路を見るようにして座ります。よって、ベンチに座るためには湯舟をまたいでいかなくてはならないので、とても利用しづらいです。ベンチの後ろに通路を設けるか、逆向きにするべきでしょうね。湯は無色透明で見かけはとても大人しい湯ですが、硫化水素の臭いがプンプンと漂う個性的な湯です。とても透明度の高い湯ですが、微かに繊維状の湯の華も漂っていました。足湯はやっぱり少し熱めぐらいがちょうどいいもので、ここの温度も少し熱めでとても適温でした。足先だけしか入っていないのに、体が背中から温かくなってきて、とても気持ちいいものです。
掲載: 2007/04/14
Data
- 所在地:山形県米沢市小野川町
- 入浴 :2005年11月
- 泉質 :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
- 形態 :足湯 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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