長崎県
しまばらおんせん・しまばらかんこうほてるこわきえん
島原温泉・島原観光ホテル小涌園
小島の浮かぶ穏やかな海を眺めながらのんびり入浴
島原観光ホテル「小涌園」は、島原市の海岸沿いに建つ大きな観光ホテルです。国道251号線、雲仙東登山口交差点のすぐ近くにあり、交通の便もよく、とても目立った場所にあります。白い鉄筋の建物で、国道側に大きな駐車場がありました。浴場は1階の奥、ホテルのちょうど裏側の海岸に面したところにあります。脱衣所はカゴの並んだだけの非常にシンプルなものです。ここで衣服を脱いで奥へと進むと、また脱衣所がありました。ホテルの規模に合わせて拡張でもしたような感じでした。洗面台も広々していてゆったりとしています。浴場に入るとこちらはわりと小ぢんまりとしています。浴室の中央には公園の噴水のような円形の湯舟があり、浴室をとり囲むようにして洗い場が並んでいました。洗い場にはボディソープ、リンスインシャンプーが備え付けられています。湯舟は中央に塔のような湯口があり、湯舟の中には晩白柚(バンペイユ:ザボンの一種)がいくつか浮いていました。ちょうどハンドボールぐらいの大きさのもので、柑橘系のいい匂いがします。とても大きな実なので、びっくりしますが、冬の風物詩のようですね。他の季節にも何か工夫を凝らしているのか、とても興味がわきました。内湯は換気が悪くとても蒸しています。冬場だからなおさらですが、室内は濃霧状態でとても幻想的な雰囲気になっていました。浴室のすぐ外側には露天風呂が広がります。内湯に比べて露天エリアはわりと広めになっています。庭木や石燈篭などの配された庭園の中にある岩風呂で、どこかの大きな屋敷の日本庭園のようで、とても風流な感じです。それから大きな岩の上から落ちる打たせ湯などもありました。露天エリアのすぐ目の前は海になっていて、庭木越しに穏やかでのんびりとした景色を見ることができます。内海なので波はほとんど無く、水面が目線にあり、とても優雅な景色を楽しめます。海は小島が浮かび、護岸で整備された雰囲気が、独特の景色を作り上げています。雰囲気的には東京の浜離宮庭園のような印象を受けました。湯は無色透明でとってもさっぱりとしたものです。ちょうどこの時、露天風呂の脇には小さな湯舟を増設するための工事が行われていました。円形の大人ひとり分ぐらいの大きさの湯舟で、これはサイダー泉になるとのことでした。今回は入れませんでしたが、とても興味をそそる湯舟ですね。穏やかな海を眺めながら、じっくりと温泉に浸かって体を癒したいものです。
掲載: 2007/05/26
Data
- 所在地:長崎県島原市新湊
- 源泉名:観音島源泉
- 入浴 :2005年12月
- 泉質 :含土類-重曹泉(緩和低張性微温泉)
- 泉温 :源泉31度
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、慢性消化器疾患、糖尿病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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