佐賀県
ひらたにおんせん・やまぶきのゆ
平谷温泉・山吹の湯
山里の隠れ家のような静かな雰囲気
平谷温泉「山吹の湯」は、長崎県と佐賀県を平谷黒木トンネルで結ぶ国道444号線沿いにある、山間の静かな温泉施設です。長い坂道の途中にあるのですが大きな看板もあるのですぐにわかるでしょう。長崎県側からは下り坂になっていて、ついついスピードも出やすくなっているので、急ブレーキで後続車に追突されないように注意しましょう。駐車場は砂利敷きで大きな湯小屋がすぐあります。わりと新しそうな施設でしたが、この温泉の歴史は古く300年ほど前には発見されていて、湯治場としても約170年の歴史があるそうです。宿の入口前には、その歴史と現在六代目であるということが書かれた札がありました。駐車場からは大きな門を潜っていくと自動券売機と受付があります。浴舎は男女別棟になっていてどちらも和風民芸調の情緒あるものです。周囲には薪の煙が漂っていて山里の隠れ湯的なムードがありました。中に入ると縦に細長い脱衣所です。ガラス窓越しには浴室が見えました。脱衣所内は棚にカゴがたくさん並んでいます。一番奥に洗面台とコインロッカーがありました。洗面台は柄の入った陶器が使われていて、とても洒落ていて品があります。浴室もけっこうゆったりとした広いものでした。大きな木造の湯舟とさらに大きな御影石の湯舟があります。木造の方はわりと熱めの湯になっていて、石の方はぬるめの湯になっていました。洗い場は脱衣所側の壁に並んでいます。ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられていました。浴室の外側は大きなガラス窓になっています。窓からの眺めは山の谷間の畑と森です。自然美というほどではありませんが、非常に素朴な風景で和みを感じました。湯舟の湯は綺麗な無色透明のものです。とてもキメ細かな柔らかい感じがあり、サッパリとした印象の湯です。ぬる目の湯は長湯向きで、熱めの湯もちょうどよい熱さに設定されています。それから、木造湯舟のオーバーフローの場所には、足首ほどの浅い湯舟があったのですが、これは何のためなのでしょう? 寝湯にしても中途半端な気がしたのですが、とても気になります。また、外へ通じる扉があり開けてみるとそこには岩風呂がありました。さっそく入ろうと思ったら水風呂になっていてびっくりしました。よく見るとしっかりと「水風呂」と書いてありました。熱めの湯で体をじっくりと温めてから入りましたが、それでもけっこう冷たくてジーンとしびれるほどでした。すぐさま内湯であたたまり直すと、これがまた生き返った気分になり、とても気持ちが良かったです。非常に雰囲気のいい温泉施設で、わりと辺鄙な場所ですがドライブの途中にでも立ち寄るといいでしょう。
掲載: 2007/05/27
Data
- 所在地:佐賀県鹿島市能古見本城丙
- 源泉名:平谷源泉
- 入浴 :2005年12月
- 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
- 泉温 :源泉28.2度
- 湧出量:毎分18リットル
- PH :7.8
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり(水風呂)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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