熊本県
れいほくまちおんせん・れいほくまちおんせんせんたーりんせんのゆ
苓北町温泉・苓北町温泉センター麟泉の湯
スポーツエリアの一角に建つドーム型の温泉施設
苓北町温泉センター「麟泉の湯」は、天草の苓北町にある日帰り温泉施設です。麟泉とは天草の武将、志岐麟泉(しきりんせん)という、天草にキリスト教を広めた人物で、志岐城の城主だった人です。自らキリシタンとなって洗礼まで受けたが、後に一変してキリシタン迫害を行うようになったという変わった経歴を持っている人です。そんな苓北町は天草の北西部にある静かな町です。夕陽スポットでも有名な四季咲岬や富岡城跡などもあり、観光地としても人気があります。麟泉の湯は温水プールや大きなスポーツ広場のあるスポーツレクリエーションエリアにあり、高台の見晴らしの良い場所に建っている大きな施設です。ドーム型をした浴室ですが、その天井はテント地になっているのか、内側の明かりが透けて見えるので、夜間になると大きな飛行船のような屋根が暗闇に浮かび上がります。エメラルドグリーンのようなライトアップなので、宇宙船が停泊しているような、SFチックな印象も受けました。館内に入ると受付と正面にはロビーがあります。ロビーにはソファーが並んでゆったりとした印象を受けました。脱衣所は棚にカゴが置かれ、一部コインロッカーもあります。洗面台もワイドで、とても清潔的なものでした。浴室はオーソドックスなタイル張りのもので、郊外にありがちなセンター系のタイプです。正面にはかかり湯があり、これは源泉をそのまま利用しているそうで、飲泉も可能になっています。コップも用意されているのでさっそく飲んでみると、特に癖もない無味無臭、無色透明のぬる目の湯でした。右手側には洗い場が並び、左手側にはサウナ、そして奥には水風呂と広々とした湯舟があります。浴室のドーム状の天井はとても高く、前面が大きなガラス窓になっているので、内湯ながらも広々とした雰囲気です。明るく浮かび上がっている屋根は、浴室の下側からライトアップされていました。洗い場はボディソープ、リンスインシャンプーが備え付けてられています。シャワーはグリップのところにストップボタンのあるタイプです。つい「アレ？出ないぞ」とカランのレバーを回している人を見かけますが、慌てず確認しましょう。湯舟は大きな湯舟ですが、右端には背中や腰、足元からジェットの出る浮き風呂が１基あり、その隣には気泡浴エリア、左には電気風呂と気泡浴エリアがありました。湯は一部循環している半掛け流し式と説明書きがありました。飲泉ではあまり特徴を感じなかった湯ですが、肌に触れるとツルツルと感じる柔らかい湯で、これがなかなか気持ちよかったです。このときは夜間だったので窓の外には、目の前のスポーツコートと点在する街の明かり程度しか見えなくて、とても寂しい景色でしたが、夕暮れ時には天草灘に沈む夕陽を入浴しながら楽しめるそうなので、雰囲気を味わいたいなら狙ってみるのもいいでしょう。ちなみに、下の駐車場脇には温泉スタンドがズラリと並んでいました。近隣の方は自宅の風呂で温泉三昧ができそうです。
掲載: 2007/07/08
Data
- 所在地:熊本県天草郡苓北町志岐
- 入浴 :２００５年１２月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性 低張性 温泉)
- 泉温 :源泉36.5度
- 湧出量:毎分406リットル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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