大分県
あかがわおんせん・あかがわそう
赤川温泉・赤川荘
露天風呂から眺める雄飛の滝
赤川温泉は久住山の南麓、阿蘇くじゅう国立公園内に湧く静かな温泉です。赤川温泉の歴史は古く、文知2年(1185年)に巻狩り演習中の兵士により発見されたと言い伝えられています。赤川荘はポツンと建つ地味な温泉宿ですが、泉質やロケーションが良く、とても人気のある温泉宿として知られています。宿の少し下までは乗用車で行くことができ、駐車場がいくつかありますが、一番下の駐車場は登山者用、その上に入浴者用、そして宿の目の前は宿泊者用と別れています。駐車場から少し歩くすぐ建物が見えてきました。浴室は建物の奥にあります。脱衣所はクリアなアクリル板のコインロッカーです。浴場は内湯と露天風呂とがあり、内湯は岩風呂になっています。浴室に入ると洗い場と湯舟が2つありますが、手前の小さい方は源泉の冷たい浴槽となっていました。浴槽の脇には亀の像が見守っていて、源泉が注がれていました。源泉は飲用もできるそうです。けっこう冷たいのでいきなり入るのはかなり辛いです。それにしても近づいただけでも硫化水素の匂いがプンプンとします。水色に濁った感じの湯で、足を突っ込むと底の方にとても柔らかい感触があります。手で掬 ってみると黄色いパウダー状の湯ノ華でした。奥の湯舟は少し大きめです。こちらは加熱しているそうですが、そのまま掛け流しにされています。こちらはけっこう丁度いい温度です。こちらは源泉槽のような細かな湯ノ華はありませんが、壁面はその湯ノ華が固まってこびりついていました。外の露天風呂は、手前には小さい湯舟があり、奥に広い湯舟が広がっています。手前側は壁を挟んで男女別になっているのですが、奥は混浴になっていて女性側がらも行けるようになっています。また、手前は加熱の湯だけど奥は源泉そのままになっています。加熱の湯からのオーバーフローが注ぎ込んでいるので、そんな冷たくはありませんが、冬場だとやはり寒いです。しかしながら加熱と源泉を交互に入ると、不思議と入れちゃうものでとても気持ち良かったです。そしてまた何よりも露天風呂からの景色がいいです。露天風呂の脇の谷間の奥には滝があり、手前側からは見えませんが、奥の浴槽からだとよく見えます。今回は小雪のちらつく中の雪見風呂だったので、風情が増してとても優雅に入浴ができました。ちなみに加熱の浴槽は狭くて大人が3名ほどでいっぱいという代物ですが、奥は広くゆったりとしているので、滝を眺めながらゆっくりと過ごすことができます。それから、ここの温泉はアトピーにも効果があるとの噂が広がり、沢山の湯治客が訪れているそうです。廊下の壁にはここで治療した方々の写真やコメントが紹介されていました。
掲載: 2008/01/26
Data
- 所在地:大分県竹田市久住町大字久住
- 源泉名:赤川荘(岩の湯)
- 入浴 :2006年1月
- 泉質 :含二酸化炭素・硫黄-カルシウム-硫酸塩冷鉱泉(硫化水素型)
- 泉温 :源泉18.4度
- 湧出量:毎分120.0リットル(自然湧出)
- 掘削深度:0メートル
- PH :4.9
- 蒸発残留物:0.9720g/kg
- 形態 :温泉宿 男女別・混浴
- 効能 :(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
(飲用)糖尿病、痛風、便秘、慢性便秘、慢性胆のう炎など - 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 野趣度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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