福島県
あしのまきおんせん・あしのまきおみやげせんたー
芦ノ牧温泉・芦ノ牧おみやげセンター
みやげ物屋の奥のささやかな楽しみ
芦ノ牧温泉は国道118号線沿い、阿賀川の蛇行した渓谷沿いにある山間の温泉地です。温泉の歴史は古く、およそ1200年前に行基上人により開湯されたという言い伝えが残っています。温泉街はわりと大きな旅館やホテルが建ち並び、高級温泉街としても知られていますが、その中でも気軽に立ち寄れるのがここ、芦ノ牧おみやげセンターです。名前からはわかる通り、ドライブインの中にある温泉施設なんです。国道に面していてとてもわかりやすい場所にあります。一見したところ単なるお土産物屋といった感じで温泉施設といった雰囲気はまるでありません。駐車場に入ると「ドライブ温泉浴場」と書かれた看板があり、「入浴できます」とか「露天風呂」の文字があちらこちらに見えてきます。浴場入口と書かれところを入っていくとすぐに受付があります。右手側に下足箱があり、その先に浴場があるようです。壁には温泉分析表も掲げてあります。ちょっと寂れたというか古びた感じもあり、微妙に陰湿な雰囲気もありましたが、受付のおじさんはとても愛想が良くて丁寧でした。手前が男湯で奥が女湯になっています。脱衣所は木造のロッカーが並んでいました。付きのものもありますが、簡易的な鍵なので貴重品は持ち込まないようにしましょう。浴室は内湯と露天風呂があります。内湯は右側に洗い場がいくつか並び、左側ガラス窓側に湯舟が2つあります。ガラス窓が大きいので採光豊かで、落ち着いた雰囲気もあったことから、公衆浴場というよりは古い小さな旅館の浴場といった印象を受けました。洗い場は湯と水のカランが並んでいますが、シャワー付きは1基のみでした。石鹸やシャンプーなどはありません。持参しない場合は受付でも販売しているようです。湯舟は大きなものが2つに区切られているような造り、4〜5名ほど入れる大きさです。手前がぬる目、奥が熱めに設定されていました。湯はトロトロと注がれていて、そのまま溢れて床に流れていました。掛け流しになっているようです。湯は無色透明、ほとんど無味無臭ですが、サラッとした感じの湯でした。露天風呂は一部に屋根のついたタイル張りのもので、小ぢんまりとしながらもこちらもなかなかいい感じです。壁で囲まれているので景色は期待できませんが、植物が取り囲んで緑豊かで和みます。ドライブの途中に気軽に立ち寄れるのが何と言っても最大の魅力ですね。小さな施設ですがそれほど混雑もしないようなので、わりと穴場なのかも知れません。
掲載: 2008/03/08
Data
- 所在地:福島県会津若松市大戸町小谷湯ノ平
- 源泉名:芦ノ牧温泉総合泉
- 入浴 :2006年9月
- 泉質 :弱アルカリ性低張性高温泉
- 形態 :ドライブイン 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 鄙び度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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