静岡県
あたみおんせん・おりえんたるあたみ
熱海温泉・オリエンタル熱海
自宅のお風呂感覚で楽しめるリゾートマンションの湯
オリエンタル熱海は、熱海駅の北西400メートルほどのところにある温泉浴場付きリゾートマンションです。コンドミニアムタイプのレンタルルームとして一般の方に利用されています。熱海は坂の多い町で、駅の東側はわりと開けているのですが、西側は急な斜面により住宅や保養所、リゾートマンションなどが建ち並ぶ地域になっています。駅からはわりと近いのですが、辿り着くのはなかなか大変です。まず道がとても狭いことと、坂がとんでもなく急だからです。駅からはMOA美術館に向かって行く途中、熱海中学校の先にあるのですが、クネクネと細い道を登っていきます。歩くのも大変ですが、クルマでも容易ではありません。マンションに辿り着くとまずは管理人室に向かいますが、一見するとどこが入口かわかりません。奥の裏口のような場所から入っていくと管理人室がありました。浴室は各部屋にもありますが、管理人室の前に天然温泉を利用した大浴場が男女別にあります。まずは、チェックインをして宿泊の部屋に向かいました。建物の造りやデザインは、まるで普通のマンションです。客室はワンルームタイプからロフト付きの大きなものまであるようです。今回は洋室のワンルームタイプを利用しました。室内はベッドと簡易的なテーブルがあるだけで、とてもシンプルなものです。キッチンは非常に狭く、電気コンロがあるだけで、本格的な調理はちょっと難しいです。家族で利用するというよりは、出来合いの食材を持ち込んで、温め直す程度の利用が好ましいでしょう。ちなみに2階の部屋を利用しましたが、せっかく高台の上に建物が建っているのに、目の前には大きなマンションが建っていて、景色などは楽しめませんでした。それから室内にある浴室は天然温泉ではないようです。続いて大浴場へと向かいます。こちらは男女別の扉を入ると中は広めの脱衣所になっています。脱衣所は棚とカゴがあるだけで、ロッカーは無いので貴重品は持ち込まないようにしましょう。洗面台はわりと広めです。浴室は手前側両サイドに洗い場が並び、奥に湯舟がありますが、わりと小ぢんまりとしたタイプのものです。室内はタイル張りのオーソドックスなタイプで、右奥の壁が窓ガラスになっています。窓の外は、ちょうどマンション入口の道路の終端になっていて、真下は崖になっているようです。視界の半分は目の前のマンションで遮られていますが、その半分は熱海の市街地を見下ろす景色になっていました。もうちょっと窓が広いと嬉しいのですが、まぁ、景色が見えただけでもいいでしょう。湯舟の湯は薄くウグイス色に濁っていますが、溢れ出てはいません。常に注がれるような湯口はなく、端に蛇口が2つ並んでいました。ひねると一方からは水が注がれ、もう一方からは熱い湯が注がれました。熱い湯の蛇口の下には、鍾乳石のような塊りが堆積しているので、こちらは源泉のようです。注がれる湯をちょっと口に含んでみると、極々微妙に粉っぽいような味と臭いがありました。予想以上にしっかりと温泉していて、温泉気分を満喫することができました。ファミリーやグループでリーズナブルに利用したい方におススメですぞ。
掲載: 2008/03/30
Data
- 所在地:静岡県熱海市伊豆山
- 入浴 :2006年12月
- 泉質 :弱アルカリ単純泉
- 形態 :リゾートマンション(レンタルルーム) 男女別
- 効能 :リュウマチ・皮膚病・婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
温泉レポートを検索