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埼玉県

くろやまこうせん・くろやまこうせんかん

黒山鉱泉・黒山鑛泉館

静かな洋館に佇む歴史ある鉱泉
埼玉県の越生町は梅林で有名なところです。春先になると白や濃いピンクの梅の花が咲き乱れ、大勢の観光客で賑わうところです。また、黒山三滝という修験僧の修行の場としても知られる「男滝」「女滝」「天狗滝」の3つからなる風情ある滝も名所となっています。黒山鉱泉館は、黒山三滝に向かう参道の途中にある鉱泉宿です。黒山三滝駐車場から少し上流に歩いたところにある、少し洋風がかった白い建物です。和洋折衷といった雰囲気で、大正ロマンを感じさせるレトロな印象を受けますが、まったく古臭さはなくとても綺麗な建物でした。宿泊をメインとした宿ですが、日帰りの入浴も受け付けているので、ハイキングや登山の帰りに立ち寄る人も多いようです。浴場はロビーの左手側にあります。男湯の入口前にはコインロッカーもあるので、貴重品はこちらに預けておきましょう。脱衣所には洗面台が左右二ヶ所あり、大きな脱衣棚があるだけのとてもシンプルなスタイルです。洗面台にはヘアトニックなども揃っています。浴室は内湯のみで露天風呂はありません。鉱泉宿ということで沸かし湯ですが、わりと大きめの湯舟がありました。湯舟は半円形で、ゴツゴツとした岩で囲まれた岩風呂になっていました。パンフレットを見ると、女湯では御影石を利用したシャープで滑らかな湯舟のようです。洗い場は湯舟とは反対側の壁に5ヶ所あり、ボディソープ、シャンプー、リンス、固形石鹸が用意されています。正面はとても大きなガラス窓になっていて、内湯ながらも狭苦しさはまったく感じません。窓の外を覗くと、正面には山の斜面になっていますが、真下には小さな渓流が流れています。この渓流はそのまま黒山三滝へと続いているようです。特別美しい景色でもありませんが、自然の景色が眺められるだけでも心が落ち着きますよね。湯舟の湯は無色透明で、とても透き通っているクリアな印象です。壁にある湯口からはドバドバと湯が注がれていますが、湯舟からはあまり溢れ出てはいないので循環されているようです。肌に染み込んでいくような、それでいてキュッとしたしまりのある湯です。また、微妙にツルッとした柔らかな浴感もありました。非常に静かで落ち着いた雰囲気があり、のんびりと静養するのにいいかもしれませんね。
掲載: 2008/04/19
Data
  1. 所在地:埼玉県入間郡越生町黒山
  2. 入浴 :2007年3月
  3. 泉質 :単純泉
  4. 泉温 :源泉13度
  5. 形態 :鉱泉宿 男女別
  6. 露天風呂:なし
  7. 開放度:☆
  8. 清潔度:☆☆☆
  9. 気軽度:☆
  10. 鄙び度:
  11. 景色 :☆☆☆
  12. 総合評価:☆☆