福島県
ばんだいあたみおんせん・はぎひめのゆ「えいらくかん」
磐梯熱海温泉・萩姫の湯「栄楽館」
磐梯熱海の山々を望む展望風呂を優雅に味わう
磐梯熱海温泉は猪苗代湖の東方にある老舗の温泉地です。渓谷沿いにいくつかの大きな温泉宿が建ち並び、温泉街を形成しています。熱海温泉というと伊豆の熱海を思い浮かべてしまいますが、実はその熱海から名付けられた温泉地なのです。鎌倉時代にこの地の領主伊東氏が、故郷である伊豆国の熱海を偲んで名付けたとのことです。この当時から温泉があったということですね。とても古くから伝わる歴史ある温泉地です。「萩姫の湯 栄楽館」は、磐梯熱海駅から徒歩3分、アクセスのとても便利なところにある大きな観光ホテルです。わりと高級なイメージのある和風ホテルで、玄関脇には源泉が掛け流されていて、訪れる客をもてなしていました。また、「お美あしの湯」という足湯も用意されていて、こちらは宿泊者でなくとも利用できるようになっていました。館内に入るとロビーや売店の奥には、ちょっとした庭の見えるラウンジがあり、お茶菓子とお茶の接待がありました。浴場は7階に男女別の大浴場がありますが、1階には「滝見の湯」「湯次郎の湯」という2つの貸切風呂、そしていくつかの客室には専用の露天風呂もあるそうです。今回は大浴場のみの利用です。エレベータで7階まで上がると、そこには男女別の入口があります。浴場に入ると全面は大きなガラス窓になっていて、目の前には緑豊かな山が迫っています。7階という高さにあるので、見下ろすと真下には川も流れていました。浴室はけっこう広く、内壁側には洗い場が並び、外側には大きな湯舟があります。左右に広い湯舟なので、けっこう大勢の方が入っても、ゆったりと外の景色を眺めることができます。湯舟のすぐ脇には小さな湯舟もあります。こちらはどうやら源泉風呂のようで、生ぬるい湯が溢れていました。体をサッと流して、さっそくその生ぬるい湯の方に入ってみました。湯はほとんど無色透明で、温度は体温と同じくらいでしょうか、かなりぬるいイメージです。そしてツルツルっとする柔らかい浴感があります。アルカリ性の単純泉ということですが、湯舟の縁の御影石の部分はとても滑りやすくなっているので、入浴する際には気をつけましょう。どうやら注がれる湯は掛け流しになっているようなので、ちょっと舐めてみましたが、ほとんど無味無臭で気になる特徴はありませんでした。それにしても、この軽い感じの湯は気持ちがいいです。ぬるいので長湯しても茹らないのがいいですね。大きい湯舟は加熱されているようで、なかなか適温に保たれています。とても広いので子供でなくとも泳ぎたくなるような湯舟です。浴場の脇にはサウナと露天風呂もあります。露天風呂はヒノキをつかった湯舟です。内湯にくらべけっこう小ぢんまりとした小さなサイズの湯舟です。床や壁に使われているヒノキの香りがとてもいい感じに漂っていました。浴場の規模はそこそこですが、非常にゆったりとリラックスすることができ、優雅なときを過ごすことができました。
掲載: 2008/05/11
Data
- 所在地:福島県郡山市熱海町熱海
- 源泉名:1)市営4号泉・5号泉・7号泉 混合泉 2)栄楽泉
- 入浴 :2007年5月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :1)源泉48.4度 2)源泉36.5度
- PH :1)8.4 2)9.3
- 蒸発残留物:1)441.6mg/kg 2)245.7mg/kg
- 形態 :温泉観光旅館 男女別
- 効能 :神経痛、関節痛、うちみ、くじき、冷え症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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