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福島県

ぬまじりおんせん・きしゅうてつどうぬまじりこくさいりぞーとほてる

沼尻温泉・紀州鉄道沼尻国際リゾートホテル

少し古びながらもモダンな佇まい!刺激的な酸性泉を味わう
猪苗代湖の北方、国道115号線から沼尻温泉方面へと進み、沼尻スキー場のすぐ手前に建つホテルが紀州鉄道沼尻国際リゾートホテルです。美術館のようなモダンで変わった形をした鉄筋の建物です。近未来的なデザインの建物ですが、実は築30年ほど経過しているそうで、館内に入るとさすがに年季の入った箇所が随所に見られ、ちょっと寂れた雰囲気もありました。建物は玄関ロビーのあるところが地下1階で、レストランなどもあります。上の階には客室がありますが、コンドミニアムタイプになっていました。浴場はフロントと同じ地下1階のフロアにあります。脱衣場はやや小ぢんまりとしていて、棚が並ぶだけの非常に質素なものです。洗面台は一番奥にありました。浴室はタイル張りのとてもオーソドックスなタイプで、奥に湯舟があるのです。しかしながら手前の床の部分がやけに広くて、むしろ殺風景にも感じるほどでした。湯舟の奥には大きなガラス窓もありましたが、外光が少し射し込む程度で、眺めはまったくありません。ちょっと閉鎖的な雰囲気もありました。洗い場は片側の壁にだけあり、石鹸やボディソープ、リンスインシャンプー、泥炭石鹸、つぶ塩石鹸なども用意されていて、意外にも充実しています。しかし、驚くことに洗い場のカランはどれも青緑色に錆び付いているのでした。そういえば、室内に入ったときからやたらとスッパイ臭いがします。それもそのはず、ここの温泉は強酸性の湯なのです。加熱、加水、循環、消毒も一切していないそうで、高温の源泉が掛け流されているのでした。浴室は内湯のみで露天風呂とかはないので、とても蒸していて、その影響でカランも錆び付いているのでしょうかね。湯は、ほとんど無色透明ですが、やや青白く濁っているようです。熱湯に近い温度の湯が中央の湯口から注がれていて、脇からオーバーフローした湯が溢れ出ていました。さっそく湯舟に入ろうとすると、これがまたとても熱いです。しかしこれは、上澄み付近の湯が熱いだけで底の方はいくぶんぬるくなっています。まずは温度を確かめてから入るようにしましょう。湯舟の脇にボートのオールが置いてあったのですが、これは湯舟の湯を拡散させるための掻き混ぜ棒の役目をしているのかもしれないですね。強酸性の湯ということで、湯は舐めると柑橘類のようにすっぱく、そして後味の悪い苦味を少々感じました。ツルツルっとする浴感もありますが、肌に生傷などがあると、少々しみるようです。しかしながらとてもさっぱりとした感じがあり、熱い湯で心も体もリフレッシュしましょう。
掲載: 2008/05/17
Data
  1. 所在地:耶麻郡猪苗代町大字蚕養沼尻山
  2. 源泉名:沼尻元湯
  3. 入浴 :2007年5月
  4. 泉質 :酸性−カルシウム・アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉
    (酸性低張性高温泉)
  5. 泉温 :源泉71.8度
  6. 湧出量:毎分10,000リットル 自然湧出
  7. PH :1.9
  8. 蒸発残留物:3092mg/kg
  9. 形態 :温泉ホテル(コンドミニアムタイプ) 男女別
  10. 効能 :慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛など
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆
  15. 鄙び度:☆
  16. 景色 :☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆