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茨城県

いそはらおんせん・としまやつきはまのゆ(きゃくしつ)

磯原温泉・としまや月浜の湯(客室)

貴重な源泉を掛け流しで楽しめる、源泉風呂付き超贅沢プラン
詩人、野口雨情ゆかりの宿で知られる磯原温泉の名旅館「月浜の湯」。新鮮な地の食材を贅沢に味わえ、湯けむり香る温泉でじっくりのんびりと優雅に過ごせる寛ぎの宿です。常磐線磯原駅から国道6号線を北上してすぐ、海岸沿いにある旅館で、鉄筋の大きめの建物に切妻屋根が2つ並んでいるので、すぐにわかります。リピーターに愛される宿として、非常に人気の高い宿であるため、シーズン中や週末にいい部屋をとるのは非常に難しく、源泉浴場付きの部屋は憧れの的となっています。もちろん、男女別の大浴場もあり、最上階の見晴らしのいい内湯と露天風呂があるのですが、今回はラッキーなことに源泉浴場付きの部屋に宿泊することができました。大浴場も一晩中入浴可能なのですが、なんてったって部屋に温泉浴場があるのですからね、いつでも入れるのがいいところ。部屋に入ると12畳半でバス・トイレ付きで、品のある落ち着いた佇まいの部屋です。部屋は海側で、窓からは堤防で釣りをする人々や、荒波が打ち寄せる砂浜が眺められました。温泉風呂は、この窓際の一角にあります。スノコ張りの床に赤御影石の湯舟があり、外側はブラインド付きの大きなガラス窓となっていました。湯舟の脇には湯と水と源泉のバルブがあります。源泉バルブを捻ると最初は冷たい水が出てきますが、次第に温かくなってきて熱めの湯がドバドバと注がれ始めます。湯が注がれ始めると同時にぷーんと鼻先をくすぐるような軽い感じのいい匂いが漂い始めました。硫化水素臭ということですが、もっと軽やかで芳ばしいような臭いです。温泉好きにはたまらない香りがたちこめてきます。部屋の中の風呂なので湯舟はそれほど大きくはありませんが、大人が2人同時に入ることも可能です。湯舟の底の半分が足場になった、二段式でした。湯が溜まり始めると、硫化水素の臭いはもっともっと強くなってきます。湯は無色透明に見えましたが、溜まっていく湯を見ていると、少し白濁したようにも見えます。よくよく見てみると、繊維状になった白い湯の華が沢山舞っているのでした。まさに源泉100パーセントである証です。これもまた非常に好印象ですね。もちろん、循環装置もないので、完全なる掛け流しで贅沢極まりありません。それに非常に滑らかでツルツルとした浴感もまた嬉しいものです。ちなみに大浴場の湯とも印象がけっこう違います。大浴場は循環装置などの影響もあるのでしょうが、源泉も違うようです。敷地内には3つの源泉があり、使い分けているようでした。それにしてもやはり源泉掛け流しだと印象もだいぶ違ってくるものですね。湯舟には加熱装置は付いていないので、入浴する度に溜めて毎回新鮮なお湯を楽しむことができます。ただし、限られた温泉資源、しかも冷泉を加熱しながら湯舟へと注いでいます。注ぎっぱなしにすると涸渇の恐れもあるので、その都度お湯は溜めなおしましょう。定評ある美味しい旬の幸と源泉100パーセントを贅沢を存分に味わいたいならば、超おススメのプランです。
掲載: 2008/11/08
Data
  1. 所在地:茨城県北茨城市磯原町
  2. 入浴 :2008年10月
  3. 泉質 :含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)
    (低張性−アルカリ性−冷鉱泉)
  4. 泉温 :源泉17度
  5. 湧出量:毎分200リットル
  6. PH :8.7
  7. 蒸発残留物:0.943g/kg
  8. 形態 :和風温泉旅館 男女別
  9. 効能 :高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病など
  10. 露天風呂:なし(展望風呂)
  11. 開放度:☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆☆
  13. 優雅度:☆☆☆☆
  14. 人気度:☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆☆☆