山梨県
いさわおんせん・りょくすいていやまぶき
石和温泉・緑水亭やまぶき
竜宮城の中にいるような演出を凝らした温泉浴場
石和温泉は昭和36年(1961)の1月に、ぶどう園から湧き出したという新興温泉地です。しかしながら首都圏からのアクセスの良さがウケて、瞬く間に大きな旅館が建ち並び、今や山梨を代表する歓楽街要素の強い温泉地になっています。「緑水亭やまぶき」は、少々小ぢんまりとした雰囲気でありながらも、和風の落ち着いた感じの旅館でした。玄関を入るとすぐにロビーとフロントがあり、そしてその先に浴場の入口があります。浴場の入口前には大きな亀の剥製が飾られ、その壁の一角に畳のベンチがあり、湯上りにちょこっと休むことができるスペースがありました。また、亀に乗った浦島太郎の木彫りの像があったり、切り株の火鉢があったりと、小さなスペースながらも雰囲気もばっちりです。そして冷たい麦茶のサービスもありました。男女の浴場入口の間には水槽があって、鯉や金魚が泳いでいます。先ほどの浦島太郎から連想するに、竜宮城をイメージしているのでしょうかね。脱衣所は棚に籠が並ぶシンプルなものです。手前側に洗面台がありますが、細長い背もたれのイスと、大きな鏡が印象的です。また、ブラシや綿棒、化粧水の類も豊富に取り揃えてありました。浴場は、岩風呂の内湯です。それほど大きな浴場ではありません。また、露天風呂などもありません。手前両サイドに洗い場が並び、正面に湯舟が横いっぱいにあります。男女を仕切る壁側は、大きな水槽があり、鯉や金魚が泳いでいました。やはり竜宮城をイメージしているのでしょうね。泳いでいる魚が淡水魚ですが、それなりに雰囲気は出ています。湯舟の背後には岩が組み上げられていて、その上部には水の流れるような溝がありました。しかし、このときは何も流れておらず、何のためのものかはわかりませんでした。湯は少々消毒臭を感じますが、無色透明でほとんど無味無臭です。湯舟からは少しずつ溢れているようですが、循環式のようです。わりとぬるめの湯で、大人しい印象の湯ながらもツルツルとする浴感がとても気持ちよかったです。
掲載: 2009/01/24
Data
- 所在地:山梨県笛吹市石和町川中島
- 源泉名:山梨県企業局 石和温泉6号源泉
- 入浴 :2007年11月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉43.7度
- PH :8.8
- 蒸発残留物:368mg/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 異色度:☆☆
- 総合評価:☆☆
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