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岐阜県

たけとりひめのやど・ようろうかん

竹取姫の宿・養老館

竹細工や竹炭、筍料理など、竹づくしが味わえる宿
養老の滝は岐阜県養老郡養老町養老公園にある落差32メートルの大きな滝です。日本の滝百選にも登録されている名瀑で、水がお酒に変わったという親孝行の「養老孝子伝説」などでも知られています。この養老の滝から徒歩で20分ほど、大鍬神社の近くにある旅館が「竹取姫の宿 養老館」です。竹に(こだわ)った旅館で、館内のいたるところに竹が使われていたり、また、竹炭が置かれています。料理も年間を通してタケノコ料理が味わえるなど、食にも徹底されているようです。浴場も竹づくしなのかと思いきや、所々に竹が垣間見るもののこちらはわりと大人しい感じの浴場でした。浴場は館内の一番奥側の地階にあります。地階といっても宿は斜面に立地しているので、ちょうど地面のところにあるようです。「かぐやの湯」と「おきなの湯」の2つの浴場があり、時間帯で男女が交替するのですが、午後七時半に交替するというちょっと珍しい時間帯に変更になります。ちょうど夕食の前と後とで、異なる浴場を利用できるといったところですかね。かぐやの湯に入りました。こちらはちょっと狭い風呂です。まずは石風呂がありますが、とても小ぢんまりとしていて、手前に洗い場、そして奥に石の小さな湯舟があります。湯は無色透明でしっとりとした感じがありますが、わりと特徴の少ない湯です。湯は宿から20キロほど離れた池田町から運ばれてきているようです。浴場の外には露天風呂があります。直径が2.2メートルほどの大樽風呂で、のびのびとした感覚の露天風呂です。ちなみにこの湯舟の底板の下には竹炭が敷き詰められていて、定期的にすべて交換しているそうです。竹炭の効果によりマイナスイオンも大量に放出されているそうです。竹炭のせいなのか温泉の持つ効果なのか予想外にあたたまる湯で、浴後も体がポカポカととても温かいという印象を受けました。また、湯舟のすぐ脇には薬草蒸気風呂という樽状の蒸し風呂がありました。中は腰掛のようなものがあり、熱い蒸気で満たされています。薬草特有の香りがプンプンとしていました。夕食後にはもう一方の浴場に入ることにしました。こちらは檜の大きな湯舟が浴室の中央にでんと構えています。石風呂とはずいぶんと大きさが違います。浴室も広々としていて雰囲気もいいです。太い竹筒から湯が注がれていたりと、なかなかいい雰囲気です。ちなみに湯は循環、加熱、消毒が行われているので、湯舟から溢れることもなく、また飲泉もできません。外には先ほどの浴場と同じように薬草蒸気風呂があります。また、小さな湯舟の「けやきの湯」がありました。大きなケヤキの木をくりぬいて造られた湯舟だそうです。大人が一人でいっぱいくらいの大きさでしたが、湯舟を独占して入れるのは気持ちいいですね。せっかくの高台に宿はあるものの、浴場からは何も見えないのが非常に残念ですが、客室からの眺めは最高です。朝は薄霧がかかり、夜はチラチラと輝く街の夜景が見事です。静養向きの落ち着いた宿なので、ゆっくりと時を過ごすことができました。
掲載: 2009/02/07
Data
  1. 所在地:岐阜県養老郡養老町養老
  2. 源泉名:池田さくら温泉・温泉スタンド
  3. 入浴 :2008年1月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
  5. 泉温 :源泉28.5度
  6. 湧出量:毎分92.8リットル
  7. PH :8.9
  8. 蒸発残留物:679mg/kg
  9. 形態 :観光料理旅館 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆
  15. 景色 :☆☆
  16. 総合評価:☆☆