神奈川県
みやぎのおんせん・みやぎのおんせんかいかん
宮城野温泉・宮城野温泉会館
バーベキューやニジマス釣りのあとは温泉でさっぱり
宮城野温泉は明星ヶ岳の裾、宮ノ下から国道138号泉を少し北上したところにある小さな集落の温泉場です。箱根の中でも温泉の歴史は浅く、昭和40年(1965)に湧出したという新顔の温泉地です。ホテルや旅館というよりは、企業の保養所などが多くとても地味な存在の温泉地ですが、早川沿いの桜並木が有名で春には多くの観光客が訪れるそうです。宮城野温泉会館は、はこね宮城野国際ます釣場に併設する温泉施設です。少し古めかしい鉄筋の大きな建物で、公民館のような印象を受けました。館内に入るとすぐに受付と自動券売機があります。自動券売機は町内居住者と町外居住者とで料金が違います。もちろん観光客も利用することができますが、町内の人はとても安く利用できるので地域の方々の憩いの場のような施設です。すぐ近くに民間の日帰り温泉施設があるので、一般の観光客はむしろそちらにいくようです。館内に入るとすぐ右が男湯、左が女湯になっていました。2階に上る階段があり、上には休憩室もあります。休憩は別途料金が必要なのだそうですが、町内の人は格安で利用できるので溜まり場になっているという印象を受けました。脱衣所はコインロッカーと簡易的な棚とがあります。それほど広い脱衣所ではありませんが、洗面台も広めのものが用意されています。浴場は内湯と露天風呂がありました。内湯は大人が5名ほど入れる大きさの湯舟があり、壁には洗い場が並んでいます。湯は無色透明でサラッとしたタイプの湯が湯舟から溢れていました。体を沈めるとザザーッと溢れ出て床へと流れていくところを見ると、掛け流されているようですが、脱衣所の説明によると、加水、加熱、循環、消毒、とすべて有りなのだそうです。内湯の湯はけっこう熱めの湯なので、そんなに加熱しなくてもいいのではないかと感じました。外の露天風呂は岩風呂になっています。壁に囲まれて見晴らしも開放感もありませんが、内湯よりも広めでゆったりとしています。こちらは内湯よりも少しぬるめになっていました。長湯をするならこちらの方がいいですね。角の湯口からは熱めの湯が注がれています。源泉の温度は80度以上もあるそうです。注がれている湯はそれほど熱くはないので、加水されたものなのでしょう。非常に素朴な温泉施設でありながらも、鱒釣りやバーベキューのついでに入れるので、観光のコースに追加してみてはいかがでしょう。
掲載: 2009/02/08
Data
- 所在地:神奈川県足柄下郡箱根町宮城野
- 入浴 :2008年1月
- 泉質 :塩化物泉
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :リウマチ・創傷・慢性湿疹・婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆
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