静岡県
おおかわおんせん・いそのゆ
大川温泉・磯の湯
漁港の隅にポツンと佇む素朴な露天風呂
伊豆大川駅から徒歩で5〜6分ほどすると、海岸に出られます。その海岸沿いにポツンと建つ素朴な露天風呂が「磯の湯」です。国道135号線のすぐ外側、海岸沿いにあるのですが、意識をしていないと車で通ってもまったく気づかないかもしれません。赤燈(パトランプ)がちょこんとついていて、これが回っていれば営業している合図なんだとか。駅からだと、漁港に向かって歩きます。国道からだと大川周辺に近づいてきたら注意深く走行し、露天風呂の看板を見つけたら海とは反対の山側の道に入ります。国道脇の細い道を突き進むと駐車場があり、そこから歩いて奥へ行くと漁港に出て、その隅に露天風呂の建物が見えてきます。本当に普通の漁港の片隅にポツンとあるので、とても不思議なロケーションです。とても簡易的な雰囲気の建物ですが、男湯と女湯とにわかれていて、受付で料金を払って入浴します。脱衣所はカーテンがかかっているだけのわりと簡素なものでした。簡易的な棚があるだけの質素で狭い脱衣所です。脱衣所を抜けるとすぐに露天風呂になります。コンクリートで整備された岩風呂で、板張りの壁がありますが海側は開けていてその先には太平洋が広がっています。思わず仁王立ちして涼みたくなりますが、漁港の堤防からも丸見えなので特に女性の方は注意しましょう。とは言うものの、普通に入浴する分には覗かれる心配はないのでご安心を。湯は無色透明で、山側から湯が湧いていると壁に書かれています。簡素ながらも非常に雰囲気のいいもので、このロケーションは他ではなかなか味わえない何とも言えない開放感があります。まさに波の音を聞きながら入浴できる、野性味溢れる湯舟です。湯はサラッとしていながらも、少々熱いので体がとても温まります。真冬に訪れましたが、ちょこっと浸かっただけで体がポカポカとして、まったく寒くありませんでした。受付のおばさんがとても気さくな方で、ちょこっとお喋りをしながら浴後を寛ぎました。行きにはまったく気づかなかったのですが、おばさんが駐車場への近道を教えてくれました。元々そんなに駐車場からは離れてなく、ちょこっと漁港に寄り道するように向かうのですが、近道はすぐ脇の排水溝のようなトンネルを抜けて国道をまたがるとすぐに駐車場に出られました。小さな施設なのでちょっと人が多いと芋洗い状態になりますが、けっこう見逃しやすい穴場的なスポットなので、トップシーズンを除けばのんびりと入浴が楽しめそうです。
掲載: 2009/02/11
Data
- 所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町大川
- 源泉名:銀泉 大川21号
- 入浴 :2008年1月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩温泉
(低張性・弱アルカリ性・高温泉) - 泉温 :源泉71.1度
- PH :8.2
- 形態 :露天風呂 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
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