茨城県
でわのゆ・りょかんほうらいかん
出羽の湯・旅館宝来館
うっとりするほどツルツルの肌触りはまさしく一級品
出羽の湯は茨城県常陸太田市の田園風景の広がる県道沿いにポツンと建つ鉱泉宿です。県道から田んぼの中の細い道に入ってすぐのところにあり、非常に素朴でローカルな雰囲気の漂う宿という印象でした。小さな宿ではあるものの、日帰りの入浴も行っており、また宴会などでの利用も多いようです。浴室は玄関から右手奥に向かった突き当たりにあります。男湯と女湯の二つがありますが、状況に応じて入れ替えをしているようです。今回は手前側の浴場を利用しました。脱衣所は小ぢんまりとしていて、棚に籠がいくつか並ぶだけのとても質素なタイプです。洗面台が２基ありましたが、家庭用のちょっと豪華なタイプのものでした。浴室はタイル張りで小さな湯舟がひとつあるだけの、こちらも小ぢんまりとしたものです。湯舟は大人が２人ぐらいでいっぱいの小さなものでした。もう一方の浴場は何人くらい入れるのかわかりませんが、受け付けをしてくれたおばあさんが、「今日は小さい方だったかな？」と言っていたので、大きい方はもうちょっと入れるのかもしれませんね。こちらの浴場は家庭のお風呂を少し広くしたという程度のもので、それほど入浴客が多いようでもなさそうなのでゆっくりと自宅の風呂気分で入浴することができそうです。洗い場は二ヶ所あり、湯水のカランとシャワーがありました。まずは体を流してから湯舟に入ることにします。さっそくシャワーで体を流していると、肌が妙にツルツルします。何とカランから出るものも温泉を利用しているようです。無色透明で味覚はほとんど感じませんでしたが、石鹸が落ちていないのかと思うほどツルツル感の味わえる個性的な湯でした。体を流したところで湯舟に入ります。こちらは溜め湯になっているようですが、湯舟の脇には湯と水の蛇口がありました。湯舟の中にはジェット噴流もついています。湯はサラサラとしたものですが、肌にまとわり付くツルツル感は相当なものです。思わずうっとりとしてしまうほど気持ちのいい湯でした。なるほどこれだけの湯ならば固定ファンもいることでしょう。とても小さな、そして素朴な旅館だけにあまり目立つこともないですが、穴場的な存在といえるでしょう。
掲載: 2009/02/22
Data
- 所在地:茨城県常陸太田市棚谷町
- 入浴 :２００８年２月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩泉
- 泉温 :源泉14.9度
- 掘削深度:150メートル
- 形態 :料理旅館 男女別
- 効能 :冷え性、婦人病、神経痛など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆☆
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