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岐阜県

つけちきょうくらやおんせん・おんぽいのゆ

付知峡倉屋温泉・おんぽいの湯

空気の美味しい自然に囲まれ身も心もリフレッシュ
岐阜県にある付知峡は木曽川支流、付知川の源流一帯にある景勝地です。澄み切った清流と原生林の緑が美しく、秋の紅葉シーズンはまたとても人気のある景観スポットになっています。国道256号線から脇道に入ってすぐ、付知峡の近くにある日帰り温泉施設が付知峡倉屋温泉「おんぽいの湯」です。なかなか変わったネーミングですが、「おんぽい」とは、材木流しの作業員の掛け声なんだそうです。この一帯はかつて木材の輸送を(いかだ)を組んで名古屋方面へと流していたそうで、「おんぽいェー」と掛け声をかけながら作業を行うのが風物詩となっていたようです。ダムの建設によって川輸送がなくなってしまったそうですが、そんなかつての光景を思い出させるような施設となっているそうです。そういうこともあってか施設は木目の鮮やかな木造で、とても大きな施設となっていました。駐車場もとても広くて沢山の人が訪れるのでしょうね。館内に入るとフローリングの広々とした空間で、奥には食事もとれる休憩エリアがありました。すぐ左側に浴場の入口があります。浴場は石風呂とヒノキ風呂の2種類ありますが、定期的に男女が交替するようです。今回は石風呂の方へと入りました。脱衣所はコイン返却式のロッカーが並び、明るくて清潔的なイメージです。浴場に入るとまずは掛かり湯があり、そして洗い場、サウナ、湯舟の並ぶ入浴エリアと続きます。浴場では軽くお香のような匂いを感じます。お湯の臭いを嗅ぐと、油の臭いのような独特の温泉臭があり、洗い場のボディソープやリンスインシャンプーの匂いとも違うようです。なんかとても落ち着いた優雅な気分になりました。浴室も木造で天井が高く、交差した梁がまだ新しい木の色をしていて、とても鮮やかで気品を感じます。湯舟は黒御影石を使用した大きな主浴槽の他にもいろいろと湯舟が並びます。深さが90センチあるという歩行浴は足元に小石が埋め込まれていて、歩くと足の裏を刺激して痛いような気持ちいいような、イタキモチイイ感じです。それからベンチ浴に水風呂がありました。サウナはけっこう広々とした大きなものでした。露天エリアにも湯舟が並びます。内湯のガラス越しに、2つの大きな湯舟が並びます。片側が一段高くなっていて、低い方の湯舟へと湯が流れていました。それから一人用の湯舟が2つ並んでいますが、片側は陶器の湯舟で、もう一方は木造の(たらい)風呂になっていました。この盥風呂は「こうやまき風呂」と名付けられていました。湯舟の湯はどれも無色透明で透き通った綺麗な湯です。一人用の湯舟はちょっと消毒臭がありましたが、それ以外の湯舟はどれも温泉臭が漂いサラサラとした軽い感じの湯です。肌がツルツルと滑らかな感触があり、うさぎの背中を撫でているような印象の心地よい湯でした。露天風呂からはちょっと壁がありますが、夕森山や恵那山が拝めたりと、なかなか開放的で雄大な景色を眺めることができ、爽やかな風も吹いていました。浴後は食事をしながら休憩することもできるし、またテラスなどもあり、のんびりと過ごすことができます。離れには畳の広間の休憩室もあり、こちらも無料で利用することができるので、混雑していなければとても快適に過ごせるようです。湯の質も予想以上によく、施設も充実していてとても満足できました。
掲載: 2009/03/07
Data
  1. 所在地:付知峡倉屋温泉・おんぽいの湯
  2. 入浴 :2008年3月
  3. 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
  4. 泉温 :源泉44.9度
  5. PH :8.6
  6. 蒸発残留物:625mg/kg
  7. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  8. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  9. 露天風呂:あり
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆☆
  12. 気軽度:☆☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆