愛知県
ゆやおんせん・ほうらいゆ〜ゆ〜ありいな
湯谷温泉・鳳来ゆ〜ゆ〜ありいな
歴史の名湯に気軽に浸かって健康増進
愛知県の東部、国道151号線沿いに湧く湯谷温泉は1300年以上と言われる長い歴史のある温泉地です。鳳来寺を開山した利修上人が開湯したと言われていて、源泉は鳳液泉と呼ばれ、怪我や病を治癒する湯治場として栄えたんだそうです。鳳来寺の開山が大宝3年(703)なので、飛鳥時代後期の頃から伝わる古湯だということがわかります。そんな名湯を気軽に健康的に楽しめるのが、宇連川沿いにある日帰り温泉施設の「鳳来ゆ〜ゆ〜ありいな」です。単なる温泉施設ではなく、室内プールなどのスポーツ施設も併設された健康施設で、レストランもあるので優雅に温泉を楽しめる施設となっています。非常に人気のある施設なので駐車場は施設の前だけでなく裏には第2駐車場、そしてちょっと手前側に第3駐車場があります。第2駐車場側は室内プールとなっているので大きなガラス窓越しにプールで楽しむ人々の姿が見えます。館内に入るとまずは自動券売機がありそしてフロントがありました。自動券売機では温泉入浴とプール利用は別々に購入することも可能ですし、もちろん全館利用も可能です。今回は温泉入浴のみで利用してみました。フロントのすぐ目の前に小さな休憩エリアがあり、その左右に男女の浴場入口がありました。脱衣所は鍵のかかるロッカーが並び、フロントで渡されるロッカーキーを利用します。浴場は広い内湯と広い露天風呂がありました。内湯は内壁側に洗い場が並びます。外側ガラス窓際に細長い湯舟があり、そこから浴室中央に向けて湯舟が延びています。中央の湯舟は二つに区切られていて、一方はバブルバス、もう一方はジェットバスになっていました。窓側の湯舟は一番奥側に寝湯が並んでいます。湯はどれも無色透明であまり特色のない大人しい湯です。ただ、消毒臭が強くてちょっと興醒めしてしまうのが欠点でしょうか。温水プールほどではないかもしれませんが、せっかくの温泉気分が台無しなのでもうちょっと薄くしてよって感じです。露天風呂は風情たっぷりでなかなか豪華なものです。巨石で囲まれた岩風呂で、一部に東屋があります。岩を組み上げた大きな壁の上から湯が滝になって注がれていて、これがまたけっこうな迫力で憎い演出です。夜間だったので景色は見えませんでしたが、塀が低くて開放的なので昼間なら周りの景色も見えるのかもしれません。内湯の湯は完全な無色透明でしたが、露天の湯は微妙に黄色っぽいような印象を受けました。プールと併用して健康増進のために活用している地元の方々が多いようで、地域に根付いた温泉総合施設なのだと感じました。
掲載: 2009/03/08
Data
- 所在地:愛知県新城市能登瀬字壱輪
- 源泉名:湯谷温泉5号泉、湯谷温泉7号泉
- 入浴 :2008年3月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉
(低張性中性温泉) - 泉温 :源泉28.4度、源泉35.9度
- 成分総計:1.153g/kg、3.094g/kg
- 形態 :クアハウス 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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