千葉県
かつうらうばらおんせん・かんぽのやどかつうら
勝浦うばら温泉・かんぽの宿勝浦
キラキラと輝く水平線に心奪われる絶景露天風呂
外房勝浦の鵜原海岸を見下ろす高台の上に建つ公共の宿が、かんぽの宿勝浦です。海岸からはほんの少ししか離れていませんが、急な坂道を登っていった先にあるので、非常に見晴らしのいいところです。さすが公共の宿だけあって建物は大きくそして立派なものです。まさしく白い巨塔といったところでしょうか。浴場は１階の廊下の先にあります。脱衣所には鍵のかかる簡易的なロッカーがありましたが、日帰り入浴の際には貴重品などはフロントで預かってくれるようです。内湯に入るとまずは鼻に突き刺さるような消毒臭に驚きます。不特定多数の人が利用する施設なので仕方の無いことかもしれませんが、ちょっとこれにはまいりました。内壁側にはボディソープ、シャンプー、リンスの用意された洗い場が並び、ガラス窓側に湯舟があります。湯舟はバブルバスと主浴槽とにわかれていますが、湯舟は水面下でつながっているので同じ湯です。ごく微妙に黄色っぽいような気がしますが、ほとんど無色透明の湯でした。さっそく浸かってみると、ややしっとりとした感触があり、そして意外にもツルツル感の強い湯です。わりとぬる目なのにすぐに汗が出てくるなぁと思ったら、塩分を多く含む温泉のようです。湯の注ぎ口を直接触ることができないつくりなので、軽く湯を舐めてみたところ、薄いけどしっかりとした塩味と、後味の悪い強烈な苦さを感じました。浴室の奥にはさらに小さな浴室があり、そこには打たせ湯や肩たたき湯が並んでいました。こちらは完全な無色透明の湯だったので温泉ではないようです。露天風呂へはその小さな浴室の方から出られます。内湯のすぐ外側に湯舟があるのですが、けっこう小ぢんまりとした岩風呂でした。湯舟はちょっとショボイようにも感じますが、そんなことはどうでもよくなるぐらい開放感のある湯です。それというのも、湯舟の目の前はすぐ崖になっていて、目の前を遮るものはまったく何もありません。そしてその視界の先にはキラキラと輝く太平洋と水平線、そしてジオラマのように小さく見える入り組んだ海岸線がありました。なかなかの絶景で思わず見とれてしまいます。また海からの潮風も心地よいものです。湯は内湯よりもやや黄色が濃いような気がしますが、ツルツル感は同じくらいでしょうか。大量に溢れているように見えますが、おそらく循環されているのでしょう。消毒臭は相変わらず強烈です。湯の質、そしてロケーションの双方が優れているだけに、興醒めしてしまう臭いには何か策が欲しいところですね。それにしても、この景色、この開放感はタマリマセンね。朝方や夕暮れ時もきっといい景色が楽しめることでしょう。景色の良さは太鼓判の温泉でした。
掲載: 2009/03/21
Data
- 所在地:千葉県勝浦市鵜原
- 入浴 :２００８年３月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物冷鉱泉
- 泉温 :源泉22.9度
- 形態 :公共の宿 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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