新潟県
きよつきょうおんせん・せとぐち
清津峡温泉・せとぐち
囲炉裏のある純和風の佇まいとプンっと香る美肌の湯
十日町市、清津川沿い、石打から国道353号線で津南方面へと向かって清津峡トンネルを出てすぐ左に入ると、川を渡った先にポツンと建つ和風旅館が清津峡ホテル「せとぐち」です。ホテルなんて洋風な名前が付いていますが、どこをどう見ても、民芸調の純和風旅館です。山の谷間の田園地帯にポツンと建つような素朴な宿で地味なイメージがありますが、入浴や食事も気軽に利用できるアットホームな旅館です。「温泉入口」と看板のある方から入ると、囲炉裏のある部屋があり、そして奥に浴場入口があります。ここの囲炉裏で食事などができるようです。浴室は大小2つあり、このときは右側が男湯でしたが、噂によると男女が入れ替わることもあるようです。脱衣所は棚にカゴが並び、洗面台はありませんが、和式の化粧台がひとつありました。けっこうシンプルな造りです。浴室はわりと小ぢんまりとしていて、右側に洗い場があり、左奥に湯舟があります。湯舟は角にある湯口から湯がトロトロと注がれていて、湯舟からも少しずつ溢れ出ています。浴室内は石畳になっていて、小ぢんまりとしながらも非常に落ち着いたシックな印象です。湯舟の脇にはパイプとバルブがあります。熱い場合には、バルブをひねって温度調節してくださいとのことでした。こちらは源泉のようで冷たくない程度の生ぬるい水が出てきます。湯はほとんど無色透明で、初めのうちはちょっと熱いようにも感じましたが、慣れるとまぁまぁの温度でした。肌に触れるとツルッとする滑らかな湯で、ちょっと芳ばしいようなモール臭のような臭いもありました。ちょっと味見をしてみると、マロヤカにしょっぱくない程度の塩味がありました。けっこうこういう味覚の湯というのは黄色っぽいのも多いのですが、ここでは無色透明なんですね。意外にもとても個性的で好印象の温泉です。ちょっと熱かったこともあるでしょうが、非常に温まりのいい湯ですぐに体は熱くなり、いつまでもポカポカといい感じになります。浴後は囲炉裏にお茶が用意されていました。ちょっと暑くて飲む気にならなかったのですが、日帰り入浴の客でさえもきちんともてなしてくれるとても心遣いの嬉しい宿ですね。非常に素朴な宿ですが、テレビでも紹介されたことがあるようで、そのときの写真なども表には掲げてありました。今回は立ち寄りだけでしたが、今度は食事や宿泊でも是非とも利用してみたいと思う、いい印象の宿でした。
掲載: 2009/05/10
Data
- 所在地:新潟県十日町市西田尻辛
- 源泉名:瀬戸口温泉 瑠璃の湯
- 入浴 :2008年5月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)
- 泉温 :源泉30.6度
- 湧出量:毎分59リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:1789mg/kg
- 形態 :温泉宿 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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