宮城県
とおがったおんせん・ことぶきのゆ
遠刈田温泉・壽の湯
素朴ながらも地元の笑顔が光る「みちのくの湯治場」
遠刈田温泉の中心部、神の湯よりも100メートルほど東にある素朴な共同浴場が「壽の湯」です。なんとも縁起の良さそうなネーミングですね。通り沿いには駐車場があり、その奥まったところに湯小屋があるので、うっかりしていると見過ごしてしまいそうなところにあります。小ぢんまりとした施設ですが大きな唐破風のついた建物で、素朴な共同浴場っていう印象を受けました。右が男湯で左が女湯になっています。扉を開けると番台があり、ガラス戸の奥に脱衣所があります。脱衣所は木造の棚があるだけのシンプルな設計で、それなりに広々としています。洗面台が２つ並び、その上には温泉分析表が掲げられていました。また、壽の湯の前身にあたる「東の湯」という昔の共同浴場のイラストが額縁に入って飾られていました。現在の浴場と似たような外観になっていましたが、もっと簡素で大らかな造りになっていたようです。ガラス戸を開けるとすぐ浴場になります。外壁側に洗い場が並び、内壁側に大きな湯舟がひとつありました。洗い場は湯と水の蛇口がそれぞれついている簡素なタイプです。共同浴場なので石鹸やボディソープなどは用意されていません。湯舟は長方形をしていて、壁の中央に湯口がありました。けっこう熱めの湯でが掛け流されていて、溢れ出た湯が床に広がりとても豪快な印象です。初めはちょっと熱くて入れないかなぁという感じですが、かぶり湯をして体を慣らすとそれほど熱すぎず、さっぱりとした熱さを味わえます。湯は薄茶色っぽく濁っていて、独特の鉱物臭のような温泉臭がありました。熱い湯なので、しばらく浸かっていると汗が一斉に吹き出してきました。非常に保温力の強い湯のようで、上がってからも汗がなかなか止まらないのが凄いですね。神の湯に比べて小ぢんまりとしているのですが、その分、とても落ち着いた印象を受けます。まさに「みちのくの湯治場」の雰囲気があり、非常に満足できました。
掲載: 2009/06/06
Data
- 所在地:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
- 源泉名:７号井
- 入浴 :２００８年６月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物泉
- 泉温 :源泉65.7度
- ＰＨ :７．０
- 蒸発残留物:2195mg/kg
- 形態 :共同浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆☆
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