群馬県
たからがわおんせん・おうせんかく
宝川温泉・汪泉閣
溢れる自然と温泉、そして開放感に心も体もウキウキ
関越自動車道水上インターから車で45分ほど、藤原湖のすぐ上流、宝川沿いにあるのが秘境の温泉「宝川温泉」です。広大な敷地に巨大な露天風呂があることで有名で、非常に人気のある温泉宿となっています。宿は汪泉閣の一軒宿ですが、とにかく大きな旅館で、地図がないと迷ってしまうくらい(ちょっと大袈裟?)広いところです。一番のウリとなっている大露天風呂は日帰りでの入浴も可能となっていて、その場合は入口の大きな門の手前の駐車場に車を停めて、正面にある日帰り入浴専用の受付から入ります。受付では敷地内の露天風呂の地図もあるので、初めて利用する人はよく読んでおいた方がいいかもしれませんね。館内に入ると、案内に従って通路を先へと進みます。ところがなかなか浴場には辿り着けません。それどころか熊の人形や雑貨が沢山並んだ怪しげな通路を突き進みます。するとその途中で内湯と書かれた看板があります。とりあえず内湯は後回しにして、先に進むことにします。雑貨屋がそのまま廃業したような怪しげな通路の途中には今度はカフェもあります。さらに通路を進むと今度は生きた熊入った檻が並んだエリアになります。ツキノワグマが何頭もいて、エサを与えることもできます。まるで動物園ですね。そしてその先をまたちょっと進んだところでやっと露天風呂が見えてきます。まずは巨石に囲まれた岩風呂が見えてきて、しかも入浴中の人たちが丸見えです。その岩風呂の脇を抜けてやっと脱衣所に辿り着けます。脱衣所は男女別になっていますが、露天風呂は混浴になっています。女性はタオル巻きOKですし、とにかく広々としていて開放感たっぷりなので、わりと混浴慣れしていなくても入りやすいかもしれません。湯舟は先ほど脇を通ってきた摩訶の湯が120畳ほどの大きさで一番大きいのですが、脱衣所の裏側には般若の湯という小さめの湯舟があります。小さめといっても50畳ほどある巨大なもので、そして、すぐ脇には清流が爽やかに流れていたりと、とにかく開放感たっぷりです。でも、湯舟はまだまだあるのです。般若の湯の下流には小屋があり、その先には摩耶の湯という女性専用の露天風呂があります。こちらは男性は入れませんが100畳ほどの岩風呂になっているそうです。そして摩耶の湯のすぐ目の前には川に架かる吊り橋があり、対岸には200畳もあるという巨大な子宝の湯があります。川の両岸に風情ある岩風呂が対立しているので、とにかくお風呂という感覚もありませんが、何故か裸でいることに抵抗を感じないんですよね。それぐらい開放感もたっぷりです。そして、それは女性も同じことのようで、けっこう沢山の女性が混浴を楽しんでいます。どうしても抵抗がある人は女性専用の露天もあるし、とにかくこの開放感は言葉では到底言い表すことはできないでしょう。また、素晴らしいのは広さだけでなく、森の中に違和感なく溶け込んだ風景もいいですし、また、すべて大量の掛け流しなんです。無色透明の湯は、場所によって温度の違いはあるものの、基本的に少し熱めかな? 源泉に近いところはそれなりに熱いので要注意です。微かに硫化水素の臭いがプンと鼻をつき、しっかりと温泉しているのも嬉しいですね。そして最後に残った内湯ですが、これがまた小ぢんまりとしてシンプルなものですが、すごく落ち着いていて気に入りました。巨大な露天風呂のようなインパクトはないものの、非常にのんびりと浸かることができます。また、露天には洗い場のような場所がありませんが、内湯には洗い場もあるし、ボディソープやリンスインシャンプーも用意されています。最後にさっぱりして上がるのにはちょうどいいでしょう。非常に人気のある宿なので、宿泊の場合は早めに予約をしないとなかなか泊まれないようですので、しっかりと事前に計画を立てておきましょう。
掲載: 2009/06/14
Data
- 所在地:群馬県利根郡みなかみ町藤原
- 源泉名:宝川温泉 3号井、4号井、5号井混合泉
- 入浴 :2008年7月
- 泉質 :単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉55.7度
- PH :7.6
- 蒸発残留物:0.64g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
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