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石川県

はくちょうろおんせん・かなざわはくちょうろほてる

白鳥路温泉・金沢白鳥路ホテル

大正浪漫の酔いしれ、ほうじ茶色の滑らかな湯を贅沢に楽しむ
石川県金沢市、金沢城に面して建つ白鳥路ホテルは大正浪漫の装いがとても優雅なホテルです。兼六園にも徒歩ですぐ、観光にも非常に便利なホテルです。観光名所に隣接しているとはいえ、ここは金沢城の裏手側にあたるので意外にも非常にひっそりとしたムードがありました。宿の前まで来ると、入口がそれほど広くないのでとても小さなホテルかと思ってしまいますが、実は奥に広がっていてそれなりに大きなホテルです。このホテルはもちろん観光ホテルとして利用されていますが、実は天然温泉もあるのです。地下807メートルから掘り当てたという自家源泉を持つホテルなのです。館内に入ると、まさに大正文化を物語るような調度品や装飾でとても優雅な雰囲気です。見渡すとやはり外国の旅行者がとても多いように感じます。浴場は1階にありますが、浴場専用のエレベータで向かいます。脱衣所もけっこう優雅な雰囲気です。棚にカゴが並ぶ脱衣所ですが、貴重品用のロッカーもあります。広い洗面台やリラックス用のチェアー、そしてミネラルウォーターなどもあり、設備もばっちりです。浴場は内湯のみですが、大きなガラス張りの明るい雰囲気の浴室です。床や湯舟は暗い目の石タイルなので、夜間は少し薄暗く感じるでしょう。浴室に入ってまず最初に気付くのがその臭いです。腐葉土の臭いを薄くしたような、それでいて鼻をくすぐる程度の軽い感じの香りが漂います。けっして嫌な匂いではなく、心地よい匂いです。洗い場は内壁側にありガラス窓側に湯舟があるのですが、湯舟はほうじ茶のような色をしています。サッと体を流して湯舟に入ると、肌を包み込むようなツルツル感のある湯に驚きます。色はけっこう濃いようで透明度は1メートルほどでした。注がれている湯と溢れ出している量がけっこう同じくらいに感じるので掛け流しにしているのかもしれません。注がれている湯を少し舐めてみると、薄いけどしっかりとした塩味と微妙な酸味と甘味を感じました。あまり美味しいという味ではありません。少しぬる目の湯だったので、長湯できそうですが、思いのほか体があたたまるので、保温効果も強いようです。心地よい感触と芳ばしい香りでとても気分よく浸かることができます。窓の外にはミニチュアの庭園もあり、外国人の方も日本の美と温泉に酔いしれることでしょう。浴室の奥にはサウナとボディシャワー、水風呂があります。それほど広い浴場ではありませんが、非常に落ち着いた雰囲気でリラックスしながら湯を楽しむことができました。
掲載: 2009/07/04
Data
  1. 所在地:石川県金沢市丸の内
  2. 源泉名:1号源泉
  3. 入浴 :2008年8月
  4. 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
  5. 泉温 :源泉29.1度
  6. PH :7.9
  7. 蒸発残留物:3.774g/kg
  8. 形態 :観光温泉ホテル 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆
  14. 穴場度:☆☆☆
  15. 優雅度:☆☆☆☆
  16. 景色 :☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆☆